鬼平犯科帳 |
鬼平犯科帳のDVD化 (2007.02.18) NEW |   | |
私の好きな鬼平犯科帳 | 捕まえる人たち | 逃げる人たち |
ちょっといい人たち | ちょっとうまそうな物 | |
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「鬼平犯科帳」のDVD化 (2007.02.18) |
それが先日完了しました。 出来上がったDVDは総数46枚。 単純計算すると130話強になります。 実際には同じ話が二度出てきたりしますから、実数は若干これより少ないかもしれません。 本当なら古い順番にナンバーリングしたかったのですが,ビデオテープには「月日」の記入はありましたが、「年」の書き込みは無かったのでそろえる事はできませんでした。 DVD植えの第一話は 「本所・櫻屋敷」。 最終は、98年6月10日に放送された「最終回スペシャル」になります。 最初と最後は合っていると思います。
画質は、当初我が家のTV電波状態が最悪で、途中、難視聴ようのアンテナに建替えるまでの期間のものは良くありません。 それでもPC上で画面の大きさをコントロールすれば十分に楽しむ事ができます。 これで、家族に遠慮しながら「鬼平」を見る事もなくなります。 映画版の「鬼平」もダビングできましたし、TV番組「知ってるつもり」の「池波正太郎」特集もダビングしてあります。後はDVDのコピーを作成するかどうか考えているところです。
同様のことを「コンバット」と藤田まことの「剣客商売」でもやり始めました。 「剣客商売」は本数が少ないのでほぼ終了しています。 「コンバット」はNHKのBS2で再放送をしていますので、古いビデオからダビングするよりそちらを素直に録画したほうが画質も良く、途中CMも無いので良いと考えています。
私の好きな鬼平犯科帳 |
作 品 名 | 一 言 | 文庫 | |
兇賊 (きょうぞく) |
鬼平の人に対する優しさ、悪に対する厳しさ 鬼平の硬軟両方の姿が全て凝縮されています。最高ですよ | 5 | |
泥亀 (どろがめ) |
人の、鬼平の情(死語?)を見ます。文中の会話のリズム感は池波流そのものです | 9 | |
密偵たちの宴 (みっていたちのうたげ) |
筋の楽しさ、会話の表現の巧みさは演劇作家ならではの巧さです | 12 |
池波正太郎自選作品
作品名 | 発表時期 |
大川の隠居 | 昭和46年5月 |
瓶割り小僧 | 昭和55年9月 |
盗法秘伝 | 昭和44年5月 |
山吹屋お勝 | 昭和44年12月 |
本門寺暮雪 | 昭和47年12月 |
メールを頂いた皆さんからも好きな作品を教えていただいていますが、 そこでは「大川の隠居」 の人気が高いようです。
尚、鬼平犯科帳の作品 リストを作って有りますので、興味のある方はご覧ください。
捕まえる人 |
人物名 | 初登場作品 | 解説 |
---|---|---|
長谷川平蔵宣以 はせがわへいぞうのぶため |
主人公・全編 | ご存知、火付盗賊改方長官、人呼んで「鬼の平蔵」。 四百石の旗本・長谷川家の当主、 御手先弓頭の加役として、火付盗賊改方長官に 、天明7年(1787年)、四十二歳で就任し、 以後八年間これを勤める。 |
佐嶋忠介 さじまちゅうすけ |
浅草・御厩河岸 あさくさ・おうまやがし |
火付盗賊改方の筆頭与力。長谷川平蔵の前任者・堀帯刀の 組下与力であった。長官が平蔵に代わったとき、その経験と手腕を買われ、平蔵に 借り受けられた。 |
小野十蔵 おのじゅうぞう |
唖の十蔵 おしのじゅうぞう |
長谷川平蔵が着任したとき佐嶋与力とともに盗賊改方に残った同心。 鬼平犯科帳の第一作はこの小野十蔵を中心に展開し、小野同心は最後に自害する。たった 一作しか出ないが、個人的に非常に印象深い。TVでも、柄本明が好演した。 |
酒井祐助 さかいゆうすけ |
血頭の丹兵衛 ちがしらのたんべえ |
同心柳剛流の免許を持つ腕の利く同心。 |
木村忠吾 きむらちゅうご |
谷中・いろは茶屋 やなかいろはぢゃや |
同心芝・神明前の菓子舗「まつむら」の「うさぎ饅頭」によく似ているため、「うさ忠」と呼ばれていたが、 なぜか平蔵に気に入られ共に巡回をしたりして、次第に同心としても成長していく。同心の中では人気ナンバーワン(?)。 |
佐々木新助 ささきしんすけ |
あばたの新助 あばたのしんすけ |
同心 盗賊〔網切の甚五郎(あみきりのじんごろう)〕 配下の女賊・お才に誑かされ甚五郎に協力する。 平蔵に察知されたと思い、単身で甚五郎を捕縛に向かうが、 逆に殺害される。 1999.07.10 |
岸井左馬之助 きしいさまのすけ |
本所・桜屋敷 ほんじょ・さくらやしき |
親友長谷川平蔵とともに高杉道場で剣を学んだ剣友。 平蔵と同年齢の四十男ながら純な性格で、平蔵の探索を陰日なたに応援する。なお、岸井左馬之助は 「浅草・御厩河岸」でも初登場の形で登場する。両者を見比べると面白い。 |
井上立泉 いのうえりゅうせん |
暗剣白梅香 あんけんはくばいこう |
友人 長谷川平蔵の父・宣雄と親交のあった表御番 医。親しく平蔵もいききをする。医者の立場から平蔵の事件に色々と協力する。 |
三沢仙右衛門 みさわせんえもん |
女掏摸お富 めんびきおとみ |
縁者 長谷川平蔵の実母お園の生家の当主。巣鴨の大百姓でありの家柄であり平蔵が17歳まで預けられていた。 |
NEW お熊 おくま |
寒月六件掘 かんげつろっけんぼり |
昔馴染み 弥勒寺門前の茶屋「笹や」の女あるじ。長谷川平蔵が若い頃に酒を飲ませてもらったり泊めてもらったりした。平蔵相手の口の悪さは相模の彦十以上であるが、思慮深いところもあり、折に触れ平蔵の探査に一役買っている。1999.11.07 |
相模無宿の彦十 さがみむしゅくのひこじゅう |
本所・桜屋敷 ほんじょ・さくらやしき |
密偵長谷川平蔵が「本所の銕」と呼ばれ本所の 盛り場で暴れていた頃からくっついていた香具師あがりの無頼者。平蔵が盗賊改になってから再会し、 以後、密偵となる。 |
小房の粂八 こぶさのくめはち |
唖の十蔵 おしのじゅうぞう |
密偵盗賊「野槌の弥平」の一味だったが、 長谷川平蔵着任と前後して盗賊改に捕まり、盗賊「血頭の丹兵衛」の事件から長谷川平蔵の密偵 として捜査の裏方として活躍する。 |
岩五郎(豆岩) いわごろう(まめいわ) |
本所・桜屋敷 ほんじょ・さくらやしき |
密偵若い頃から父親とともに盗賊であったが、 平蔵が着任する前に、佐嶋忠介に捕らえられ密偵となり、抜群の活躍をする。「浅草・御厩河岸」の一 編で一家もろとも姿を消し、佐嶋忠介を悲しませる。 |
文治郎 ぶんじろう |
女掏摸お富 めんびきおとみ |
御用聞日本橋・鉄砲町に住む御用聞。数少ない火盗改めに協力的な御用聞。 |
ぬのやの弥一 ぬのやのやいち |
密偵 いぬ | #ffeeee
密偵下谷・坂本一丁目の一膳飯屋「ぬのや」の亭主。元盗賊で佐嶋忠介に見込まれ密偵となったが、乙坂の庄五郎や縄ぬけ源七らに
騙され合鍵を作らされ殺される。 作品は密偵を主人公にした佳作。 |
おまさ おまさ |
血闘 けっとう |
密偵 平蔵が本所で無頼の日々を送っていた時代、 本所・四つ目で〔盗人酒屋(ぬすっとざかや)〕をいとなんでいた元盗賊〔鶴の忠助(たずがねのちゅうすけ)〕の娘が おまさで、平蔵が盗賊改めの長官になったおり、自らすすんで出頭し密偵になることを願い出た。彦十と共に、最も平蔵が 信頼している密偵。 1999.07.10 |
大滝の五郎蔵 おおたきのごろぞう |
敵 かたき |
密偵 元本格の盗賊。盗賊時期のならび頭〔五井の
亀吉〕の敵と、息子に狙われるがこれを返り討ちにしたことから、盗賊改めに捕縛され、後に平蔵に見こまれ
密偵となる。 この一編は私の好きな佳作です。1999.07.12 |
逃げる人 |
人物名 | 初登場作品 | 解説 |
---|---|---|
野槌の弥平 のづちのやへい |
唖の十蔵 | 凶盗・怪盗 長崎屋勘兵衛(薬種問屋)で8名殺害 三百八十両強奪 子房の粂八の頭領 |
血頭の丹兵衛 ちがしらのたんべえ |
血頭の丹兵衛 ちがしらのたんべえ |
凶盗・急ぎ盗若い時は本格の盗をしていたが、 後に急ぎ盗ををする。小房の粂八の元頭領、粂八の働きで捕縛される。 |
金子半四郎 かねこはんしろう |
暗剣白梅香 あんけんはくばいこう |
仕掛人この人は逃げません。三の松平十に依頼を 受けた仕掛人で、金づくで長谷川平蔵を暗殺しようとした。数々の殺人の血のにおいを消すために、「白梅香」と いう髪あぶらを愛用する。金子は敵を討つ身から仕掛人に転落したが、最後はその敵に返り討ちに遭い死ぬ。 仕掛を頼んだのは、「蛇の平十郎」! |
蛇の平十郎 くちなわのへいじゅうろう |
蛇の目 へびのめ |
凶盗鬼平初期の凶盗で金子半四郎を雇って鬼平を暗殺しようとしたのもこの男。千賀道栄宅への押し込みに失敗し、殺害して逃げる途中に小田原 ・水之尾村で長谷川平蔵に捕縛される。その後、品川の刑場で火あぶりとなる。 |
墓火の秀五郎 はかびのふでごろう |
谷中・いろは茶屋 やなか・いろはぢゃや |
凶盗谷中・色は茶では「川越の旦那」と呼ばれ、うさ忠と同じ妓をひいきにし、うさ忠のために10両を出す。うさ忠に感謝されたが見場殺しを常道とする
凶悪犯である。お互いに顔を知らないうさ忠に盗を発見され捕縛される。 この一編の中で秀五郎と平蔵は 「善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。 これが人間だわさ」という同じ内容のことを語る。 |
妖盗葵小僧 ようとうあおいこぞう |
妖盗葵小僧 ようとうあおいこぞう |
盗賊 盗に入った家の女を手込めにしていく盗賊。葵の紋所をつけ、声色を使って押し込みを働く。 被害者からの通報がなく手がかりも得られず平蔵を窮地に追い込む。役者上がりで付け鼻をしていた。捕縛されたその夜に処刑される。 |
鈴鹿の又兵衛 すずかのまたべえ |
お雪の乳房 おゆきのちぶさ |
盗賊 本格盗の大頭目。引き際のおさめ金を得るために最後の盗みを計画していたが、 実の一人娘お雪がこともあろうに同心・木村忠吾とできてしまい大慌て。結局鬼平に捕まり忠吾もお雪をあきらめる。 |
土蜘蛛の万五郎 つちぐものまんごろう |
埋蔵金千両 まいぞうきんせんりょう |
盗賊 荒稼ぎと急ぎ盗の大泥棒。大病を患い、自分の隠し金のありかを下女に話してしまう。
病気が治りかけた時に後を追うが、下女のほうが一枚上手で隠し金を持ち逃げされてしまい、ショックで死亡。 この話では下女の動きが面白い。 |
遠藤 小助 えんどう こすけ |
密通 みっつう |
武士 平蔵の妻・久栄の伯父天野彦八郎の家来。
主人の金を奪って逃走したとして、平蔵に探索の依頼が来たが、結果、天野の異常な性癖による事件の真相を平蔵が探り当てた.
1999.07.11 |
おみね徳次郎 おみねとくじろう |
おみね徳次郎 おみねとくじろう |
盗賊 それぞれ、盗賊・法楽寺の直右衛門、 大盗・網切の甚五郎配下の盗賊。それと知らず夫婦気取りで同棲していたが、おみねとおまさが顔見知りで あったことから、両者とも捕縛される。 1999.07.11 |
川田長兵衛貞俊 かわだちょうべえさだとし |
夜鷹殺し よたかごろし |
旗本 二百石の旗本で御書物奉行をつとめているが、
一人息子が岡場所の女と心中したため、その復讐に夜鷹を次々と殺害し平蔵により討ち取られる。 この一編は 私の好きな話で、派手さは無いが鬼平の代表作の一つと思います 1999.07.11 |
ちょいといい人 |
登場人物 | 登場作品 | 解説 |
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蓑火の喜之助 みのひのきのすけ |
血頭の丹兵衛 ちがしらのたんべえ |
本格盗・引退本格の盗をしていて引退した。 若い女に熱を上げ再起しようとしたが、仲間と争い相討ちした。(老盗の夢) 盗賊では有りますが、火付盗賊改方から追われたわけではないので、ここへ入れました。 |
上杉 周太郎 うえすぎ しゅうたろう |
霧の七郎 なごのしちろう |
浪人 長谷川平蔵の長男・辰蔵宣義(たつぞうのぶのり)の 剣の師匠・坪井主水が剣を修行した上杉馬四郎道場の長男。霧の七郎から辰蔵の暗殺を依頼されたが、 元来の人の良さから平蔵らと親しくなる。「真剣を取ったならば、あちらが上かも知れぬ」 と、平蔵に言わせたほどの腕前である。 1999.07.11 |
ちょいと、うまそうな物 |
登場食べ物 | 登場作品 | 解説 |
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羽衣煎餅 はごろもせんべい |
暗剣白梅香 あんけんはくばいこう |
平蔵の妻の久栄の好物湯島横町の菓子屋「近江や」の銘菓。 うす焼の砂糖煎餅で鬼平シリーズに度々登場する。 |
蕎麦 そば |
蛇の目 他多数 へびのめ |
平蔵好物平蔵の好物で多数の作品に登場する。幾つかを紹介する。
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