◎江戸四方山話 其の一 [正月] |
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●正月 {睦月(むつき)、孟春(もうしゅん)、 早緑月(さみどりづき)} 当然、当時は
陰暦(旧暦)で、ちなみに1999年の元旦は、旧暦の11月14日です。
時代小説を読んでいて、この旧・新暦の違いは色々な場面で違和感を感じる所ではあります。
ちなみに、旧暦では1〜3月が「春」ですが、これは新暦で言うと3〜5月に当たります(正確には若干ずれます)。
箒持つ下女は叱られ初をし({川柳評明二礼」より) 松の内は家の掃除をしてはいけないことに成っていたそうです。だって、福を掃き出
してしまうから・・・・だそうです。 |
◎江戸四方山話 其の二 [薮入り] |
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●年賀登城 元日の朝は庶民の年賀と同じようには大名の年賀登城がありました。格式により三ケ日に分けられていました。
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◎江戸四方山話 其の三 [梅見] |
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●梅見 梅は早春から咲き出し、寒さの中で薫り高く咲く姿から格調の高い花とされていました。そのため、神社仏閣に多く見られたそうです。とくに菅原道真が愛好した由来から
○時節川柳 |
◎江戸四方山話 其の四 [花見] |
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●花見
日本人の桜の花好きは今も昔も変わりません。 雛祭りが終わり、花が本格的になると、
上野山内をはじめとして、各地の花の名所がにぎわいます。
○時節川柳 |
◎江戸四方山話 其の五 [夏のころ] |
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ただいま準備中 | ●夏支度
現代(いま)と違って、寒ければ寒いなりに、暑ければ暑いなりにすごすしかなかった江戸のころは、冬の寒さより、夏の暑さをどう過ごすかのほうが庶民の知恵の働かせ場所でした。 初夏のころになると、近江の商人たちが「萌黄の蚊帳」(もえぎのかや)を売りに参りました。萌黄というのは、「黄色味の緑」のことですが、この色だと汚れも目立たず重宝されました。 (長谷川平蔵は、萌黄の蚊帳で熟睡し、相模の彦十は蚊遣りで咽ながら寝苦しい夏の夜をすごす・・・というような情景でしょうか) いずれにしても、運河が網の目のように発達していた当時の江戸では蚊の発生も多くて大変だったろうと想像できますね。
●初鰹 江戸の人たちの初物好きは有名ですが、これが「初鰹」となると、ちょいとけた違いになってきてしまいます。 俗に、「女房を質に入れても・・・」と言うくらいですから、本当のお金持ちが買っていたのではないようです。「勝魚」という字を当てていたくらいですから、武士の町江戸ならではの状態だったのでしょう。 やがて、しばらく時間がたてばかつおの値段も下がってくるんですが、そうなると江戸っ子の見栄でしょうか、人気が落ちてきてしまう。なんだか、今の時代にも当てはまるような初物信奉では有ります。
●夕涼み 暑かった江戸の一日が暮れ、幾分かの涼しさが戻る宵の口。江戸の人たちの夕涼みの一時が始まります。 その掘割がずっと下った大川(墨田川)では、大金持ちの伊勢屋の旦那が「いい涼み」の真っ最中です。幾人もの踊り子を乗せ、料理人まで連れての屋形船遊びです。川面に流れる風を受けながら飲めや歌えのまさにお大尽遊びです。 おっと申し訳ありません。作者も聞いてはおりませんでした。今年の花火の勝負けは何れの時かに、また・・・。
○時節狂歌 |