サンゴイソギンチャクとカクレクマノミ サンゴイソギンチャクの色変化
◆ナマモノ 二題  (2001.10.13)
 今日はナマモノのお話をいたします。 我が家のイソギン水槽には魚のほかに、イボヤギ、ケヤリ、ウミシダなんぞが各種取り揃えられておりますが、画像の左はご存知ウミウシであります。 何ウミウシでしょうかね。 薄い茶色のイボイボとその間に点在する鮮やかな青い点が特徴であります。 コモンウミウシでよいのでしょうかね? ウミウシは食性不明のものが多いと良く聞きますが、この子は水槽のガラス面や入っている岩の表面を徘徊しながら、何とはなしに元気に生きております。 苔でも食べてるんでしょうかね。 意外と動き回っているようで、すでに二度O/Fの排水孔から物理濾過ボックスへ転落しております。
 さて、ここで問題です。 右の画像はなんでしょうか。 ヒント、勿論ナマモノでございます。 正解は棲管から出たケヤリムシです。 鰓管も自切しておりますので、言わば、スッピンのケヤリムシであります。 右側が鰓管のついていたほうです。 何が気に入らなかったのかこのケヤリムシ、全てを脱ぎ捨てて砂の上にゴロンであります。 果たして復活するのでしょうか。




サンゴイソギンチャクとカクレクマノミ サンゴイソギンチャクの色変化
◆サンゴイソギンチャクの色変化  (2001.08.16)
 サンゴイソギンチャクを飼育し始めてから3ヶ月が経ちました。 いただきもののサンゴイソギンチャクは60x45x45のイソギンチャク水槽の中で順調にしておりました。 その間三度の引越しを気ままに行い、安住の地を自ら選んでおります。 ところで最近イソギンチャクの色合いが大分変化してきました。 左の画像のサンゴイソギンチャクは同一固体なのですが、ご覧のように全く色が違ってしまっています。 当初左のように暗緑色だったものが、今では右側の画像のように真っ白です。 それこそシライソイソギンチャクのように真っ白です。 これは照明が蛍光灯のみのためなのか、 クーラーも無い水槽の高水温による白化現象なのか良く分かりません。 とりあえずイソギンチャクは元気にしています。



サンゴイソギンチャクとカクレクマノミ
◆可愛そうなカクレクマノミ (続編)  (2001.05.29)
 先日お伝えしたとおり (↓の記事)、イソギンチャクを失った二匹のカクレクマノミは仕方なくケヤリとコエダナガレサンゴに入って寂しさを紛らしておりました。ところがついにその寂しさに耐えかねたのか、今まで近づこうともしていなかったサンゴイソギンチャクにアタックし始めました。最初は触手のほうではなく体壁の周りをうろうろしていて軽くご挨拶と言う感じでしたが,とうとう今日は触手の中に入り込みました。サンゴイソギンチャクのほうも捕まえて食べる気配もなく今のところ仲良くやっています。これで大分カクレクマノミは落ち着いたようで、ケヤリやコエダナガレサンゴのところに行く時間が減りました。これで一安心です。
 ところで、サンゴ関連の図鑑などでは、刺胞毒の強いイソギンチャクに入るクマノミは体色が黒く変化するとありますが、言われてみればカクレクマノミの背中が黒ずんできたような気もします。サンゴイソギンチャクっていかにも刺胞毒が強そうですから。





◆可愛そうなカクレクマノミ (2001.05.23)
 水槽仲間の紹介のとおり、無脊椎水槽には二匹のカクレクマノミがいます。イソギンチャクを飼うのにカクレクマノミはピッタリの相棒だからです。初代イソギンチャクはLT、二代目はシライトイソギンチャク。いずれもカクレクマノミは気に入ったらしく、そそくさと触手の中に入り込んでいきました。ところが飼育者がヘタなのでイソギンチャクは長生きできませんでした。一度イソギンチャクに入ることを覚えたカクレクマノミはどうしてもイソギンチャクが忘れられなかったようです。左の画像にあるように、同じ水槽にいるケヤリとコエダナガレサンゴに入ろうとしています。当然、イソギンチャクの触手のようにはいきませんが、ケヤリもサンゴもカクレクマノミがモゾモゾするのを容認してくれたようです。本来なら何か触ると直ぐに鰓管を閉じるケヤリが平然としているのには驚きます。でも、夜明かりを消すとサンゴたちはポリプを引っ込めてしまいます。焦って入り込む場所を探すカクレクマノミを見ていると三代目を購入しなければと思わざるを得ません。ちなみにサンゴイソギンチャクが入っているんですが、これには入ろうとしません。



コハナガタサンゴ
◆コハナガタサンゴ (2001.04.08)
 コハナガタサンゴ(?)が出てきたのは二月ほど前です。 購入したアワサンゴ土台石の隅に小さな点として発生しました。最初は全く何かわからなかったのですが、少しずつ大きくなりコハナガタサンゴであることがはっきりして来ました。なんとなく得した気分です。今は直径1cmまでになりましたが、土台石がよく転げ落ちるためか機嫌を悪くしてあまり膨らまなくなってしまいました。そこで平らで安定したところにおいて見たら、また少しずつふくらみが出てきました。 とりあえず一安心です。このまま回復してほしいものです。
 ところで、サンゴが置いた位置から落ちてしまう原因の一つはシッタカです。シッタカは夜間動き回って水槽面や岩のコケを食べてくれますが、そのとき小さなサンゴを押しのけて落としてしまうのです。サンゴにとってこれは非常なダメージのようで、調子を悪くしてしまいます。水中ボンドでサンゴを固定すすればいいのでしょうがレイアウトを変えるときの困ります。痛し痒しです。



謎のうに1 謎のうに2
◆不思議なウニ (2001.04.05)
 これもいつのまにか発生しました。1カ月ほど前に左の画像のような極小さなウニの子供が2個見つかりました。画像では大きさの感覚がわかりませんが、直径5mm〜8mm程度でのものが2個です。ウニは水槽面のコケを食べてくれるだけならいいのですが、他の悪さをする恐れもあるようなのでどうするか迷いましたが、この水槽のメインろ過はオーバーフローですから、ケヤリなどを直接食べなければいいわけですし、その恐れは無いだろうと判断して水槽に戻しました。 そして先日再び見つけたのが右の画像です。大きさは2倍程度になっていました。球体は黒で、ゴムボールのような印象です。その頂点から5方に棘の筋が出ています。それぞれの筋は2本が対になっています。さて、このウニですが名前が分かりません。手持ちのいくつかの本で見てみましたが、それらしきウニは発見できませんでした。普通の磯で見られるものではないのかも知れません。どなたかご存知でしたら教えてください。このウニは再び水槽の中へ戻しました。



紫のサンゴ?
◆不思議な葉っぱ (2001.03.24)
 無脊椎水槽には幾つかライブブロックが入っています。濾過そのものはオーバーフローですから、マッ、飾りのつもりです。 このライブロック、よくよく観察するとなかなか面白いものです。 何が面白いのかというと、予期せぬいろいろな生き物が顔を出すことです。 左の画像はその一つで、直径5mm位の、紫色をした植物のような、八手の葉っぱのようなものが出てきたところです。 何者かは全くわかりません。 とても奇麗な不思議な色をした生き物で、今のところ、10固体くらい発生しています。日中は元気に葉を広げていますが、夜は葉を引っ込めているようで、岩の表面から姿を消してしまいます。 ただ、こういう生き物は何時の間にかいなくなることが多いので、これも何時いなくなるか知れません。 これが発生したライブロックは小さなものなので、しょっちゅう転げ落ちます。こんなことをしていると、直ぐに見えなくなってしまうかもしれませんね。