ここでは洋蘭についているラベルの読み方について解説します。 何気なくついているラベルですが、きちんとした決まりがあります。

 左図の@は 「分類学上の 属名」 です。 シンビジューム、カトレアなどに相当します。
 Aは 「分類学上の種の名前 種名」です。 原種の場合は小文字のイタリック体、交配種の場合は書き出し大文字の普通体で書かれます。 Bの var は主に花色などの変種を表します。 Cの alba は変種名を表します。 Dは 「固体名」 で、特定の固体であることを示しますが、園芸的意味合いが強いものです。 Eはその株が表彰を受けた場合に、その表彰名と審査組織の略称を書きます。 例3のラベルは 「交配種で未登録」 場合のラベルです。 aに交配親の母親を、bに交配親の父親の名前を書きます。

 なお、洋蘭はその殆どが、原種、交配種を問わず英国王室蘭協会の台帳(サンダーリスト)に登録されています。 洋蘭のラベルはそれを表す非常に重要なものなのです。 品評会などではラベルがあることを出品の条件にしています。 
 なお、サンダーリストに登録されている属には略称が定められており、例にあるのも略称になっています。

属の略称
C:カトレア, Cym:シンビジューム, Den:デンドロビューム, Onc:オンシジューム,
Lc:レリオカトレア,Slc:ソフロレリオカトレア etc

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 洋蘭の花の部分の呼び名をカトレアを例に説明します。
@:セパル
A:ペタル
B:セパル
Cリップ
D:コラム(リップの中の部分

基本的にはみんなこの呼び名ですが,パフィオパディラム(pahp.)では、
@をアッパードーサル
B(繋がって袋状になっている)をローアードーサルと言う

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