◆ チョット一言 ◆

◇蘭の加温◇
 冬場になると当然のことながら蘭を暖かい場所に移動します。 家の中で一番暖かな部屋や室内用の温室あるいは庭に設けた温室などでしょう。 どの方法をとるにしても加温してあげないと蘭は冬の低温を乗り切ることは出来ません。 (注 セロジネなど極稀に加温なしで冬を越せる蘭もありますが、一般的には加温なしでは冬を越せませんし、屋外では全て枯れてしまいます) 蘭の種類によって適温が異なるのも厄介なことです。 複数の種類の蘭を栽培している場合には全ての蘭にとっての適温を決めることは中々困難です。温度は高く保てばいいかというとそうでもなく、余り高くしておくと色々と弊害も出てきます。今日の一言はそのような話の一つを書いてみましょう。 私の場合は、まず置き場所としてビニル製の温室を庭の隅に立てています。 広さ僅か1坪の、本当のミニ温室です。 暖房は石油ストーブを利用しています。 本来なら温度調整つきの電気ヒーターがベストなのでしょうが、なかなかいい物が見つかりません。 夕方、日が落ちる頃にストーブの火を入れ。翌朝出勤前に火を止めています。 当然、微妙な温度調整は出来ませんから色々と弊害が出てきてしまいます。 左の画像はその一つです。 シンビジュームに花茎が出てきたのですが、高温のために茎が伸びきらないうちにつぼみが大きくなってきてしまいました。 さらに乾燥のため、そのつぼみも開花せずに黄色く枯れてきてしまいました。 シンビジュームの場合には無理に温室に置こうとしないで、家の中の、朝方一番温度が保たれている部屋に置いておいた方がいいのです。 数を持っていると部屋の中には置きようがありません。 そのため温室に入れるのですが、こうなってしまう危険性が高いのです。 毎年毎年同じような失敗ばかりです。
[02.12.29]