マクロスス (2003.12.13)

031213 マクロスス  12月も中旬になると、流石に磯に出る気もなくなります。 暫くの間魚が増えることのなくなった二つの水槽を見ているうちに、なんとなくヤッコが欲しくなりました。 水槽の中心はチョウチョウウオで、ヤッコは10cmのサザナミが居るだけです。 一度思い込むと見境なくなるタイプですので、早速いつものショップへ行ってみました。 このショップは海水魚飼育を始めたときから行っている店で、横浜の隣のY市にあります。 他の店と比べることはあまりできませんが、それでもかなりユニークな魚が居る店と思います。
 今日居た魚を覚えている範囲で少し紹介します。 海水魚の中心は120cm水槽4台ですが、そのほかに珊瑚やスズメダイ専用の水槽もたくさんあります。 メイン水槽を見ると、お目当てのヤッコ類では、キヘリキンチャクダイ(幼魚 3cm)の黒と黄色の模様がまず目に入ります。 完全な幼魚です。 珍しくキングもいます。 ゴールデンフレークは相変わらず高い。 内心狙っていたスクリブルドも居ますが、少し予算オーバーです。 あきらめる。 今日はヤッコはやや少な目かな〜。 ウズマキは幼魚と成魚と両方います。 アデヤッコも成魚。 中・小型では、フレーム(クリスマス島)、ポッターズ、アフリカンピグミー、エイブルズ、チリメン、アブラ、チャイロ、ルリ、シマ、トサ、ナメラ・・・。 きっと覚え切れなかったほかのヤッコも居るはず。 チョウチョウウオは今日は一段とすごい。 なかでも、生まれて始めて見たのが カリビアンロングスナウト。 きれい、個性的、高い。 欲しいけど、少し元気が無いような気がする・・・。 ツースアイヂコーラルはタキゲンロクダイ似。 ゴールデンは相変わらず綺麗で貫禄がある。 レインフォーズ、ブラック、ゴールデンストライプはこの店では良く見るチョウ。 ちょいとサイズは大きめ。 コウカイミスジは別名エクスクイジットbfで良いのかな。 その他はヤスジ、トゲ、コラーレ、サントス、シチセン、コクテン、シテン、ミゾレ、ブルーストライプト、レッドシーラクーン、インディアン、ナミチョウなどなど。 今日はハタタテ系が居ないようです。 初心者向きのおなじみさんから、ちょいとビックリの種類まで非常に種類が多いです。 今日の値段表の中で一番高かった25000円の魚ってどれだったっけかな。 ヤッコやチョウ以外にもたくさんの種類の魚が居ます。 

 こんな店に日ごろから餌買いに行ってると、ついつい魚も買いたくなっていけません。 結局、今日はヤッコを買うということで、写真のマクロススを購入しました。 幼魚模様にうっすらとハーフムーンが出てきています。 5cm。 3800円。 他の店は知りませんが、そんなに高い値段設定ではないと思います。 このマクロススは餌付け水槽に入れずいきなり本水槽に居いれてみましたが、他の魚とのトラブルも無く、フレークを食べ始めています。 一緒に買ったヤスジ(980円)は全くアサリに興味を示していません。 どうなることやら・・・。 

### カリビアンロングスナウトbf 欲しい・・・ ###
 


ナンヨウツバメウオ (2003.11.29)

031129ナンヨウツバメウオ  今年採集した二匹のナンヨウツバメウオが随分多きくなりました。 採集したのが三ヶ月前、そのときは3〜4cmでしたが、順調に大きくなり今では12〜13cmになっています。 さらに、特徴である長い背びれと尻びれの先端間は15〜16cmになりました。 体の左右より上下のほうが大きくなったわけです。 優雅にゆったり泳ぐ姿は悠々としていて独特の雰囲気がありますね。 餌はT社の金魚の餌と手製の冷凍した鱈ミンチです。  食欲もおおせいだから成長も早いというわけです。 成長のサイズはほとんど変わりませんが、体色には大分差がでています。 片方のほうは黒白の横じまがくっきりと出ていて、背びれの縁がギザギザになっていますが、もう一匹のほうは縞模様がごくごく薄く、背びれの縁が滑らかになっています。 個体差なのか、体調の違いか、はたまた雄雌の違いか全く分かりませんがもう少し様子を見てみようと思います。 図鑑などによると30cm〜45cmが成魚のサイズだそうですが、水槽の中ではどこまで大きくなってくれるのでしょうか、楽しみです。
 


チョウさん病 (2003.11.08)

画像はイメージです  何故死滅回遊魚を採集するのかと言うと、採集した魚を一人前の大きさにすることが目的であります。  そのために餌付や水替え等のメンテナンス作業を苦労しながら (楽しみながら) 行っているわけです。 その努力に水を差すのが魚病の発生です。 私のようにチョウチョウウオを中心に飼育しているものにとって一番良く目にするのは白点病でしょう。 しかしながら、この白点病はある程度経験から発病の条件が分かってきたこと、およびその治療方法も分かってきた事により根治することが可能になっています。 現に私の二つある水槽ではもう二年以上白点病による魚死はありません。 そんな私の水槽の一つで今シーズン大きな被害を及ぼした病気がありました。 その魚病を症状から 「チョウさん病」 と名づけました。 症状は、採集したチョウチョウウオ、つまり相当に小さいサイズのものの口吻の先端に白い綿のようなリングができてしまい、まるで口吻にドーナツを嵌めたようになってしまうものです。 画像にあるように、チョウチョウウオの口吻の本当に先っちょにできます。 正面から見ると、本当に環っかがはまったようです。 そのため、ここでいう「チョウさん」とはチョウチョウウオと言う意味ではなく、「いかりや長介さん」から取って「チョウ」と名づけました。 こうなってしまうとチョウチョウウオは餌をとることができず、次第に衰弱して死んでしまうのです。 この病気のために今年採集した3匹のチョウを犠牲にしてしまいました。 この病気の正体ですが、多分、「リムフォシティス病」であったろうと思います。 この病気も割合に一般的で魚飼育には良く見られます。 小さな綿埃のような異物が魚の尾鰭や背鰭に付いてしまうものです。 淡水浴させるとか綿埃を切り取ってしまうことが効果的な病気ですが、私のチョウの場合は小さかったため淡水浴をおこなうにしても100%の真水にすることもできず、取り去るにしても口吻の先では限度がありました。 下手に取ろうとすると口吻そのものを取ってしまう恐れがあったのです。 50%の淡水浴と可能な限りの綿の除去。 しかしこれでもおチビさんには負担になったようで相次いで☆になってしまいました。 不思議なことにこの症状の発生は餌付が済んで広い本水槽に入れると現われました。 水そのものは同じ水を循環させているのですが・・・。 本水槽にいいる他の魚への影響ですが、同じく採集もののアケボノには全く症状が現われません。 ナンヨウツバメウオには尾鰭に発生しましたが、何もしない内に消えました。 その他のテンツキチョウやチェルモンには症状も出ませんでした。 小さな固体に発生して大きなダメージを与えるようです。 水槽全体の対応としては飼育水の交換および底砂(パウダーサンゴ)の廃棄を行いました。 さて、今日から餌付中だった採集チョウ二匹を本水槽に放しました。 同じ症状が起きないように願っています。  
 


餌付けボックス作製 (2003.10.11)

 今日、磯に出てきましたが、猛烈な風! 岩場に立っていると風に押されてプールに落ちそうになるほど。 当然、魚の影も見えずで、今シーズンの実質終了なのかもしれません。

整理ボックス  さて今回は、採集した魚の餌付け用ボックスを作りましたので、何かの参考になればと紹介します。 ただし、きわめて貧乏な私のことですから、基本はあるもの利用で、購入は最小限という条件です。 本体は画像にある二段重ねの整理ボックスを利用しました。 ホームセンターで980円(税別)でした。 サイズは各段の内箱で幅43cm、奥行き15cm、高さ17cmです。 容量は11リッター程度です。 実はこのイズを随分長い間探していたのです。 注意するのはこの内箱の材質がポリプロピレンであることです。 一般的な接着剤は効きません。 魚を飼育している水槽は二つありますので、この二段のボックスをそれぞれの餌付け水槽にする予定です。
 さりげなくボックスの脇に「チョウチョウウオの地球」が置いてあるのがわざとらしくていいですね〜。
仕切り板の設置
 左の画像のように内部を3つに分けました。 生えさ用、混合餌用、人工飼料用といった感じでしょうか。 仕切りは手持ちの1mmのアクリル板です。 上下に水の通り道用にドリルで穴を開けていますが、接着はせず魚が通り抜けなければ良しとしてあります。 青く見えるのがアクリル板の押さえで、手持ちのFDケースをバラシテ使っています。 アクリル板を挟むような形にセットしてありますが、仕切り板は接着せず取り外せるようになっています。 押さえはポリプロピレン専用の接着剤で接着しました。 100円です。
設置と通水
 餌付けボックスを配置した画像です。 ボックスそのものは枠に入れ、水槽の端に乗せてあります。 スペースをとらない工夫です。 本水槽は奥行き45cmですから、横置きにした整理ボックスの外枠がはピタリと乗ります。 飼育水は本水槽の濾過槽からの一番綺麗な水を揚水ポンプから給水パイプとホースを通して直接取り入れてます。 これで餌付け水槽用のろ過を考えなくとも済みますし、殺菌灯を通過してきている最も汚れていない水を入れることができます。 水の取り入れ口の直ぐ脇には仕切り板をもう一枚セットしてあり水流が直接魚に当たらないようにしてあります。 餌付け水槽をとおった水は奥のL型のパイプから本水槽に入ります。
  クラカケチョウチョウウオとシチセンチョウチョウウオ クラカケとフウライ
 魚を入れてみました。 手前の仕切り板を一枚抜き、大きな部屋と小さな部屋の二部屋にしました。 手前に入れたシチセンチョウとクラカケチョウが大きめのためです。 奥の小さな部屋には練り餌を食べることを覚えた、1.2cmのフウライを入れています。 L型パイプにはアルミホイルを巻き本水槽への水がはねない様にしてあります。
 動作は問題なく、計画通りです。 ただし、ボックスが水圧で横に膨れてしまい仕切り板に予想以上の隙間が開いてしまいました。 またL型は上部に単純にくっ付けただけなので最終的に食べ残しの餌が本水槽に戻らないため、個別に掃除する必要があるようです。
 残ったもう一つのボックスは基本的に仕切りを作らないワンルームにして、1種類の魚を通して餌付けることを前提に作製する予定です。

 


フウライの餌付け終了 (2003.09.01)

 8月17日に採集してきたフウライチョウチョウウオの餌付けがほぼ終了しました。 餌付けは例によって、冷凍アサリから始まり、昨日当たりからフレークを直接食べるようになりました。 もう二三日様子を見て、しっかり食べているようなら本水槽へ移します。 フウライとしてはやや日数が掛かっていますが、実は今回は餌付け水槽を単独で用意していて、そこへ入れて餌付けを始めましたのですが、水質が安定せず一度魚の体調を崩してしまったのです。 そこで、メイン水槽に隔離箱を入れて餌付けをやり直したために若干日数が掛かってしまいました。 それでも、同日に採集したトゲが体調を崩したまま☆になってしまったことを思えばよく回復できたものと思います。 フウライはここ数日富に体色の白が良く出てきています。 因みに、1週間前に採集したトゲはアサリとフレーうのミックスを、ツバメ魚は赤虫を食べています。 ナミチョウはやや餌付けが遅くまだフレークを口にしていません。 ソラスズメは餌付け不要で何でも食べます。 何にしても、餌を食べてくれることが飼育の出発点ですから、皆でこれを乗り切って欲しいものです。   

 第一水槽:テンツキチョウチョウウオ,サザナミヤッコ,アケボノチョウチョウウオ,イッテンチョウチョウウオ,インディアンイエローbf,デバスズメダイ,ナミチョウ,トゲチョウ,フウライ,ハシナガチョウ,ナンヨウツバメ,ゴマハギ,ソラスズメ,イソスジエビ
第二水槽:ネオン・ダムセル,チリメンヤッコ,マンジュウイシモチ,コバルトスズメ,イソハゼ,キイロハギ
第三水槽:イシガキダイ