飼育している魚たち 1998.12.29

 いま(1998.12.23)飼育している魚は磯で採集してきたものやショップで購入したもの色々です。白点病の治療に硫酸銅を使用してたため小さな魚には 影響が出てしまいました。(写真はアナログカメラでとったものをスキャナーで取り込んでますので、画質はこんなものしか・・・)

名前入手解説写真
カゴカキダイ1998.08
磯採集
最初の採集で、最初に採集できた記念的な魚です。黄色と黒の縦縞が入り観賞価値も高いと思います。大きさも10cmオーバーに成りました カゴカキダイ、99.01.11
ソラスズメダイ1998.08
磯採集
採集に行くたびに何匹か採集できます。水面から見ると光沢のある青白い魚影がユラユラ揺れてハッとさせられます。水槽に入れると濃い紫色に見えます。 ソラスズメダイ、99.01.11
イソスズメダイ1998.09
磯採集
グレーを基調にした優雅な色合いの魚です。背ヒレの後ろにある黒い点が欲目だちます。何匹か採集しましたが大きくなるに連れ乱暴に成ってきましたので一匹を除いて海へ戻しました。 作成中
ギンユゴイ1998.09
磯採集
流線形の体が銀色に光ります。尾鰭が白黒に染め分けられています。小さなメダカサイズから5cm程に成りました。 ギンユゴイ、99.01.11
アゴハゼ1998.08
磯採集
息子の憲が最初の採集で採ってきたものです。どこにでもいる魚ですが丈夫で愛敬があります。倍以上に成りました。作成中
サザナミヤッコ1998.12
頂きもの
kazuさんから頂きました。長旅に耐えて我が家にやってきました。インクブルーが非常に奇麗です。 サザナミヤッコ、99.01.11
トゲチョウチョウウオ1998.12
頂きもの
これもkazuさんから頂きました。お馴染みの魚ですが腹鰭のブルーが奇麗です。 トゲチョウチョウウオ、99.01.11
チリメンヤッコ19998.11
購入
以前から飼育したかった魚でショップで特価品を購入しました。体の上下がミルクホワイトと黒墨色の染め分けられていてシックな魚です。 チリメンヤッコ、99.01.11
トノサマダイ19998.11
購入
これもショップで購入した特価品です。黄色の体の側面に墨を落としたような黒い点が特徴です。 トノサマダイ、99.01.11
チャイロヤッコ19998.11
購入
ショップの売れ残りです。茶色が中心の地味な魚ですが、よく見ると淡い紫が混じってます。本を見てもこの名前は見当たりません。口の周りが白く見えるのが特徴です。作成中




トノサマダイとチリメンヤッコ (1998.11.25)
今シーズンの採集は終了しましたが、勿論、飼育は続けています。ただ、チョウチョウウオがいなくなってしまって、どうにも水槽が淋しくなってしまったため、 ショップでトノサマダイと チリメンヤッコを購入しました。ご存知のとおり、トノサマダイは鮮やかな黄色のボディの両側に墨を落としたように大きな黒い点があります。 チリメンヤッコは少しクリームかかった白の上半身と、下半身は対照的な墨黒で染め分けられています。ともに5cm位でショップの特価品でした。トノサマは飼育が難しいというので敬遠していましたし、 チリメンは依然から飼ってみたかったんですが、ショップでは見当たらなかったものです。

家では採集魚が入っている水槽に入れます。先住の採集魚の中には大分乱暴ものもいますので心配してましたが、どうにか認められたようです。餌は、最初はアサリの冷凍したもので始めました。 トノサマダイはすぐにつつき始め、次いでチリメンヤッコも食べ始めました。今では冷凍アサリの剥き身を荒微塵にし、それに半分フレーク(シュアやプランクトンフーズ)を混ぜて与えています。これもよく食べてくれます。 特にトノサマダイは、先住で体が倍もあるカゴカキダイを追い飛ばしながら食べています。なかなか気の強いやつです。そういえば両方とも大分体の厚味を増したような気がします。

ただ、ここで気を付けないと採集したチョウチョウウオの二の舞になってしますので、100%フレークにするのを焦らない様にしたいと思います。 またフレークを混ぜた餌を与え始めると、水の汚れが非常に早くなりますので、週に一度は1/3程度の水替えをしています。幸い白点病は発生していませんが、水替えのとき、若干温度が高目の 海水を加えることが良いようです。

来年の採集シーズンが始まったら、仲間を沢山連れて来てやるから、それまで元気で待ってろよ」などと、二匹に話し掛ける今日このごろです。

摩訶不思議な魚世界

 改めて海水魚飼育にトライしてまだ20日足らずなのに、どうにも理解でないことが私のミニ水槽に起きている。これは一体どういうことなのだ。!

摩訶不思議こりゃ不思議
ソラスズメ失踪事件1  この事件は既に第一回目採集顛末にあるとおりである。 原因としては運搬途中に「ハゼ」の餌になったとの仮説が有力である。
ソラスズメ失踪事件2  これは残ったただ一匹のソラスズメに起こった不思議である。 どんなことかというと、なんと「また消えてしまった 」のである。  事件発生日時は9月2日6時30分、場所はミニインテリア水槽(極小)、色あせしながらも元気であったソラスズメが朝の食事に出てこない。 水槽内を必死に捜索したが発見できなかった。  同居人はカゴカキダイ、イソスジエビ、ヤドカリ(小)で、たまにカゴガキと追っかっけこをしていたが些細なものだった。失踪理由は全く不明。
    そしてソラスズメは一匹もいなくなった
謎の水中生物発生事件  摩訶不思議はまだ終わらなかった。事件発生は9月4日6時30分、発生場所は上と同じミニインテリア水槽内である。イシガキに餌を与えていると、な、なんと 水槽内を高速で遊泳する謎の生き物を発見した。大きさは米粒程度、色は薄茶色で一部は透明か? 先日失踪した ソラスズメの半分ほどの大きさである。彼ではない。泳ぎが早すぎるため姿は良く確認できない。楕円形である。尻尾のようなヒラヒラがあるよ うにも思える 後は目も口も分からない。以前、ライブロックから自然発生したシャコの幼生とは全く異なる。何なのだこいつは!!
    次回報告をお楽しみに

そして次回報告です。今日(1998.09.18)現在、謎の水中生物は「消えました」

ああ 摩訶不思議

 ライブロックを幾つか水槽に入れています が、これと一緒にシャコの 幼生が着いてきたことがあります。最初は何かよく分からない細い、薄緑の紐のようでした。気が付いたときは2cm位で体を非常に素早くくねらせ ながら泳ぎ回っていました。 気持ち悪くて捨てようかとも想いましたが、暫くすると目に付かなくなり忘れてました。
 その後、水替えの時に底に少したまった砂の中に3cm程になったシャコを発見しました。体は完全にシャコそのものでかわいい感じでした。 再び、水槽に放しましたがどうなっているでしょうか。  今回の謎の生物もライブロックに着いていたものでしょうか? それにしては購入して6ヶ月も立っていますし? 採集の時持ち帰った一切れの 海草に着いていた何かでしょうか?


白点病の治療

 磯で採集してきたトゲチョウチョウウオに早速白点病が発生してしまいました。白点病には過去に随分痛い目に遭ってますので、硫酸銅を初めて用いて慎重に対応しました。

白点病の発見
 採集してきたトゲチョウチョウウオを見ていたところ、尾鰭に1つと体の左右に1つずつの小さな白い点を発見。過去の経験から見ると白点病の白い点のようである。 さらにチョウチョウウオを観察していると時々体を水槽のライブブロックに擦り付けている。これで白点病と確信する。

硫酸銅溶液の作成
 最初に、1gの硫酸銅を測りますが、これは良く解説書にあるように1円玉を1gとして、手作りの秤で計量しました。なかなか左右のバランスが取れませんので安全サイド(硫酸銅の分量を少な目)にしました。 これを1リットルの水に溶かします。これで1ppmの硫酸銅溶液の完成です。

硫酸銅溶液の投入
 勿論これでは濃すぎますので、硫酸銅を施す水槽の大きさ(水の量)を測定します。私の場合は60cmのスタンダード水槽ですので、入れてある石の量を考慮して水量を50リットルと考えました。 これで1ppmの溶液を1cc入れると水槽全体で0.02ppmに成ります。0.2ppmにしたかったので10ccの溶液を入れました。 さらに、12時間後に10ccを入れます。ここいらで魚の白点は消えていますが、一時的に離れただけの可能性が大きいのでまた12時間後に半分の5ccを入れ24時間後にも5ccいれることを3回繰り返しました。 このまま現在に至っていますが、白点は再発生していません。これで完治したとすると随分軽く済んだようです。(硫酸銅の濃度も薄く、期間も短かった)

白点病の影響
 水槽は1個しかありませんので、当然他の元気な魚も硫酸銅を浴びたことになります。その影響が出ていますので以下にまとめます。

  1. トゲチョウチョウウオ・・病気は完治、食欲もあり影響は出ていないようですが、若干体色がボンヤリしたようです。(薬の影響かは不明)
  2. ルリスズメダイ・・元気で食欲もあり、影響は全くない
  3. イソスジエビ・・影響無し
  4. ヤドカリ・・影響無し
  5. スズメダイ・・正確な名前は不明の種類、5匹全部死亡、一番影響大
  6. 名前不明の稚魚・・影響無し

硫酸銅溶使用の留意点
 今回は硫酸銅を使いましたが、このときの留意点についてまとめました。

  • 硫酸銅はあらかじめ準備しておかないと、病気が出てから薬局へ行っても間に合いません。注文を受けてくれるところが少ないし、納品までの日数もかかります。
  • 小さな子供に悪戯されないように保管場所を考えることが必要です。
  • 硫酸銅は水槽のガラスや岩などに成分を吸収されるそうです。不足する分を補充する意味で時間毎に追加します。
  • 同様に溶液をガラス瓶などに保管することは出来ません。
  • 濃いものを用いると魚が死にます。この点については経験不足なのでよく分かりませんが解説書などにある半分程度の濃度で始めてみたらどうでしょうか。そのためにも早期発見の必要があります。普段から良く魚を観察しましょう。 



硫酸銅は揃えたが

 最後に海水魚にトライしたときには、いかな私でも少しは知恵が付いておりました。白点病には硫酸銅を用いればいいと知っていたのです。(エッヘン!)ただ、問題は

●硫酸銅は入手困難 劇物なので一般のショップには売っていない。文献などには「大きな薬局で・・・」とあるが、名前さえ知らない店が殆どです。
●硫酸銅は注文後の時間がかかる 劇物なので薬局でストックできないため、必ず問屋に発注されます。そのため、1〜2週間はどうしても必要です。

と、いうことです。 さらに私は計画性がないというか、辛抱が出来ないというか、短気というか・・・硫酸銅が手元に届いたときには、およそ白点病とは縁のない「ルリスズメダイ」だけしか水槽にいませんでした。かくして私の硫酸銅は封も切られずに、ある安全な場所に保管のみされています。

付録

硫酸銅購入ドキュメント(実録私はこうして硫酸銅を手に入れた)

○月x日 ある日私は硫酸銅を求めて朝から車を走らせていた。既に5〜6軒回ったが、どこにもないし、注文もできないという店ばかりであった。外は雨模様である。ここが最後かと思われる店で、私は非常に丁寧に「硫酸銅を購入したいのですが」と聞いてみた。店長らしきオッサンが「なにそれ? なんに使うの!」「サカナ? 病気? ここは薬局だよ そんなもん園芸店で売ってるよ 何間違えてんの」とわめいた。私は既に十分疲れていた。「硫酸銅を知らない   おまえは薬剤師か? 園芸店で売ってる? 硫酸銅はスミチオンやマラソンと同じか、アブラムシでも殺せってか?」と、私も切れ(そうになっ)た。しかし、ここで大声出してもなんにも成らない。ぐっと我慢して 「そうですか、それじゃ園芸コーナーでも探しますか」といって店を出ようとした。「この店には二度と来んぞ」 女店員が「お役に立ちませんで・・」と言ってくれた。その瞬間、何故か「ほんとに役に立たない店だ」と言ってしまった。グッと我慢中にはきっかけが怖い。女店員には悪いことをしてしまった。(私は十分に疲れていた)

結局、家から一番遠い、車で30分もかかる店に行ったら、若い店長が「ああそれ知ってます。魚を飼ってらっしゃるですね。」等と嬉しいことを言いながら注文を受けてくれた。「最初からここに来ていれば・・・」が、それでも手元に届くまで3週間はかかった。 それ程、硫酸銅を手に入れるのは難しい。

硫酸銅の注文はお早めに!


失敗の日々

 過去に何回か海水魚の飼育を試みていますが、いずれも短期間の飼育しかできず魚たちにはかわいそうなことをしてしまいました。飼育できなかった原因は次のようなものです。

白点病の発生を防げなかった 白点病が100%発生した。水槽をセットしてテストフィッシュ(主に、スズメダイの仲間)を入れ、しばらく観察してから目的の魚を入れるが、ほぼ一ヶ月後には発病する。
硫酸銅(入手し辛い)を除く薬で治療したが、手遅れに成ってしまった。
餌付けに失敗した 特にチョウチョウウオ類の餌付けが旨くいかずに体力を消耗させ、さらに上記の白点病が重なってしまう。
高塩分濃度にしてしまった 日頃のメンテナンス不足で、海水の自然蒸発により塩分濃度が異常に高くなってしまった。
落石が発生した 水槽の掃除の時にレイアウトのライブロックが崩れて魚が下敷きになった。

 こんな感じの失敗続きです。でも、海水魚ショップに行って魚を見る度に,何とかもう一度だけ・・・・。