7. 水換え

 一般的な管理としては 「水換え」 と 「ろ材清掃」 があります。 水換えを行う理由は、水槽の中に増えた硝酸塩を減らすためです。 濾過が良く出来た水槽ではアンモニアが硝酸塩に変化されます。 この硝酸塩は基本的には魚に害が無いものとされていますが、多量に蓄積されるとやはり魚に影響が出るといわれてます。 そのため、ある程度の期間が経過した場合水換えをする事により、この硝酸塩を減らす必要があるわけです。 なお、初期の水槽、濾過が出来上がっていない水槽ではアンモニアそのものが濾過されずに溜まりますから、これを減らす目的も出てきます。 この場合濾過が出来上がった水槽よりも当然回数を増やす必要があります。

◇水替え
  水槽の水換えの目的は上記のような事ですが、亜硝酸なりアンモニアなりがどれくらいの濃度になったら水替えが必要になるかは色々と諸説があります。

◇測定方法
  硝酸塩やアンモニアの濃度を測定するにはそれぞれ専用の試薬を使います。 これには各メーカーからいろいろなものが発売されています。 その使用方法にしたがって水槽の水を検査してそれぞれの濃度を知り、その濃度が魚に影響を当てる程度かを確認します。 その濃度が魚に影響を与える程度であれば水換えを実施します

◇検査の問題点
 この試薬による検査を実際にやった事のある方は分かると思いますが、難しい検査です(^^;)。 特に試薬の量が「xxml」「xx滴」とか「付属のスプーンにすき切り1パパイ」とあります。 このxxmlとかスプーンが爪楊枝のお尻を刺したくらいしかなかったりしてなかなか正確な量とはいえないものです。 それ以外にも
●時間が掛かる-- 5分とか8分とか10分とか放置する時間が害とかかります。
●結果の判定が難しい--結果は比較表の標準色と比較して決めますが光線の具合など人それぞれで判断が異なる。
●どこまで安全か--濃度結果によって何処までを安全とするかが諸説あってハッキリしない。
結局は何度かやってみてタイミングを掴むしかないのでしょう。

○実際の水替え時の注意
 実際に水換えをしようとする場合には私の場合以下の事に注意します
1.全取換はしない・・・全部の水を一度に全て変えると病気が発生します。大幅な環境の変化は起こさないようにしなくてはなりません。 具体的には30%まででしょうか
2.水温差を生じさせ無いようにする・・・特に換える水がもとの水より低い場合には白点病などが発生しやすい
3.代える水はカルキ抜きをしておく・・・(但し少量の潅水ならそんな活きにする事も無い) できれば浄水フィルターを通した水の方が良い
4.注水の際には底砂などを安易に舞い上げない・・・病気発生の原因になり得る。

 水換えはなかなか難しいものです。 頻度も一概には言えません。 私なんぞは怠け者ですから、あまり水換えをしません。 月に2回する人もいます。 どちらが正しいかいえません。 正解は皆さんで探してみてください。

水換えは環境の変化。 手を加えて良くなるか、悪くなるか・・・