0.は じ め に

  海水魚飼育を始めたということは、即、管理(メンテナンス)が始まったということになります。 相手は生き物ですし、 水槽回りは電気器具ばかりですから、両方とも管理をすることが必須になってきます。 ただし、どれ位のことをどれ位のサイクルで行なうかは、 その飼育者の考え方、経験、性格、飼育している魚などの種類により異なってきます。 特に経験は飼育を長くやっていなければ、当然、 蓄積されていませんので仕方がありません。 海水魚飼育本には当然のごとく出ている魚の病気などとは全く縁がないままに、長年飼育している人もいます。 そんな中で、私の経験上、どうしても起こりがちな海水魚飼育の基本的な事柄についての管理方法を、防備録の意味合いも込めて海水魚管理として書いていってみます。



 最初に飼育状況を仮定してみましょう。先にそれをイメージしておいた方がより現実的に感じることができると思います。

@ 水槽 60cmx45cmx45cm (120L), アクリル製, オーバーフロータイプ
底砂:パウダー珊瑚 3cm,飾り珊瑚岩 数個
A 照明 20w蛍光燈2灯
B 殺菌灯  
C 濾過槽 60cmx30cmx32cm (57L),ろ材:珊瑚砂(大〜中:38L),
D揚水ポンプ 水陸両用ポンプ 20L/min
  電子サーモ付ヒーター150w,水温24度,比重1.023
テストフィッシュ:デバスズメダイ 10匹
餌;顆粒状のM(小サイズ)
水槽台:木製ハンドメイド