いつの日にか (1999.12.23)

 今年も残り僅かになりました。 流石に海へ出ることは無くなりました。これから半年は、家に居ないことの多かった夏場の半年にかわり、家庭サービスの半年です。 とは言うものの、コーヒーを飲みながら魚の図鑑などを開くと、ついつい色々な魚と出会えるるような気になってしまいます。 今日は私が会ってみたい魚を紹介します。勿論、水族館でではありませんよ。普段私が行く磯で出会ってみたい魚さんです。
 基本的に好きなのはチョウチョウウオですから、まずその仲間からです。(今までに、磯で出会ったことのある魚は除きます)
  • セグロチョウチョウウオ・・・・・チョウの中でも少し変わった色合いをしているような気がします。千葉県以南で見られるといことですが、私は見たことがありません。
  • ユウゼン・・・・・・黒色中心のシックなチョウです。かえって気になる存在です。伊豆半島までは見られるようですが、神奈川では無理か!。
  • ゲンロクダイ・・・・・・チェルモに似たチョウで温帯に適しているとされます。大分北まで居るらしいんですが、私は見たことがありません。
 さて、次はやはりキンチャクダイでしょうか。でも、実際は余り執着はしてないんです、キンチャクダイ類には。 「イヤッ、それはお前が自然の磯で見たことが無いからだよ!」と言われるとそうかもしれませんね。 実際見たことありませんから。(エバルナ!) そんな私が会いたいのは
  • キンチャクダイ・・・・・・ただのキンチャクダイです。ただのキンチャクダイとか、ただのチョウチョウウオって言うのもいい味してますよね。先日ショップで見かけましたが、5cmにも満たないのにしっかり縦縞が入って親と全く同じ模様をしてました。(図鑑では、幼魚はキベリに似た黒地に黄色の縁取の魚なんですが、どのくらいの大きさでああなるんでしょうかね)
  • ニシキヤッコ・・・・・・・・ヤッコの中で本当に会いたいのは実はこれなんですが、現実には絶対に無理でしょう、伊豆諸島までですから。奇跡的に海で見かけたら、わたしゃ、思わず息を吸ってしまうでしょう (イエ、ナニ、多分息を止めて水中にいるので・・・)
 そのほかにも、
  • 青いナベカ・・・・今年一度だけM半島の磯で見ました。黄色でない青いナベカ
  • 謎の縦縞の魚・・・・これもM湾で2度見ただけ。サッと現れて岩を2、3度突ついてサット消えたあの魚。白地に縦縞、長く伸びた尾鰭。あれは何?
ニシキフウライウオ、ヤシャハゼ、親に似てないベラの子供・・・会いたい魚は沢山います。勝手に、水槽で泳ぐそれらの魚の姿を想像しながら来シーズンを待っているのであります。

 エッ、「オマエ、そりゃ捕らぬ狸の皮算用してるだけだろう」って、マァ〜、そうとも言えますが、ここは、「夢を持っている」という表現にさせてくださいませナ。     


  今年の魚採集 (1999.11.06)
 本日、今年最後の採集を行いました。 場所はT海岸とM漁港です。採集の結果はともかく、 今年初めてソラスズメダイやコバルトスズメダイの青い姿を見ることができました。 今年は姿を見ないで終わるのかなと覚悟していましたので、 なんとも嬉しく思いました。 また、今まで一度も見たことの無かったアケボノも見ることができました。 そんな初めての魚を見ることができたのにも関わらず最終宣言をするのは、磯全体でみれば、 南からの魚は私が手の届く範囲からは姿がほぼ見られなくなったからです。

 今年の採集全体を一言で言えば、「たいへん魚が見つけにくかった年」と言えます。  五月の連休明けから梅雨の合間を狙って始まった今年の採集ですが、出だしから魚の少なさに気が付き、 いつかは回復するだろうとの淡い期待もついに最後までかなうことはありませんでした。ついには昨年からのホームだったA海岸やW海岸を離れ、 他の磯に移動しました。県西のM半島なども何度か足を運びましたが、結果は芳しいものとはいきませんでした。
(注:もちろん、この結果は私の魚を探す技術や採集する技術に対するもので、 他のより経験を詰まれた方は「魚は居たし、採集もできたよ」と言われるかもしれません。)

 それでは、今シーズンは何の成果も無かったのかと言うとそんなことはありません。  今シーズンの最大の成果は、多くの採集家の方々とお会いできたと言うことです。  7月には、房総でsyunさん、sanさん、Aさんとお会いしました。 10月からはetoさんと何度も採集をご一緒しました。皆さんベテランで、 いろいろ教えてもらったり、チラチラ横目で盗み見したり(^^;)。たいへん勉強になりました・・・なんて、ヨソヨソしく書くより、 楽しく一緒に遊べて面白かった、一緒に遊べる仲間が増えて良かった。 ナハハハッ という方が正解でしょう!!

 皆さん、 来年もぜひ一緒に遊んでください。 できれば、お魚さんも来シーズンは遊んでくださいネ。今年みたいに冷たくしないで。オ・ネ・ガ・イ・シ・マ・ス・・・。      



  ETOさんとの第二回目の採集 (1999.10.23)

 10月9日に引き続き etoさん親子との採集です。 場所もM半島のT(通称K)これも前回と同じです。  少し早く着いたので一人で少し回りを見始めましたが,魚の姿がほとんど見えません。「ウ〜ム、イヤな予感が・・・。」 そうこうしているうちに eto さん親子が到着しましたので一緒に磯を周りはじめましたが、 三人でアチコチお目当てのプールを覗いて行って、出た言葉が 「今日は前回より魚が少ないですね」 「そうですね」・・・

 後半になって etoさんが「sawadaさん、トゲ要ります?」と言われるので、即、「いります。」 etoさんが指差すほうに豆トゲが。久しぶりのご対面です。長い網での採集は不慣れ(?)なため、豆トゲは岩陰を回ってワープ。 結局、etoさんの二つの網と私の網で囲んでゲット。 お久しぶりです。 左の下の写真がその豆トゲです。 上の写真は前回の豆フウライです。 どうにも採集は難しい!!

付録・豆チョウの餌付けの方法(私流)

0.採集してきたチョウなどが直ぐに人工餌を食べてくれれば良いんですが、難しいものです。人工餌を与えてみて食べないようなら、以下の方法をとります

1.最初の3日程は冷凍したアサリを開き、身に切れ目をつけて与えます。 この時、他に同居している餌付いた魚がいたら、それらへの給餌を先にします。 少しでも落ち着けるようにです。 また、アサリは、水槽に岩などを入れている場合にはその上に置いてやります。豆チョウはしょっちゅう岩をつついていますので餌に気づきやすいからです。

2.豆チョウがアサリをつついているかを良く観察し、つつき始めたら次の段階です。 今度は冷凍アサリを取り出し包丁などで細かなミンチ状にします。そして、これらに人工餌をを混ぜ合わせて、アサリの貝に塗り付け再び冷凍して与えます。 人工餌の割合を4段階程度で徐々に増やし、最後には100%人工餌にします。期間はそれぞれ4〜5日位です。 100%にする時にも貝殻に付けて冷凍して与えます。 なお、途中で餌を食べなくなったら前の段階に戻します。     



  ETOさんとの第一回目の採集 (1999.10.11)

 10月9日に、etoさん親子と採集に行ってきました。 場所はM半島のT(通称K)海岸です。 ここは eto さんの紹介があって先週一人来た所でもあります。 一人で来た時には海岸際まで無理やり車を乗り入れましたが、今回は教えていただいた手前の駐車場を利用しました。
 海岸でフラフラ歩きながらお二人が来るのを待ちます。 目印は「白い帽子」であります。 とっ、来ました、来ました。 間違いありません。 両手に沢山の網を持った白い帽子の二人連れです。 
 取りあえずは初対面の挨拶。「今日は風が強いですね〜」 「ほんとですね〜」・・・・・・ etoさん親子は、マァ〜そっくり!! 一卵性親子であります。 聞けば、採集を始めて5,6年、ほとんど一緒に採集されているとの事、羨ましいかぎりです。 

 で、早速一緒に磯を周りはじめました。 長く通ったところで、大体魚がいるプールは分かるそうなので、それらを順番に見ていきます。 お二人とも水の中には入らずに、プールの淵にしゃがんで、または、腹ばいになって水中を覗き込んでいます。 プールの淵から水中の魚を見つけるわけです。 「ウ〜ム、すごい眼力!」
 ひとつのプールで、5分から10分位、粘り強く見続けます。「ウ〜ム、すごい根性!」 私が見て、「ここには魚は居ないですね。」と言ったプールで豆フウライをetoさんが見つけました。「ウ〜ム、修行が足りんナ! (なんのこっちゃ・・・)」
 そして、魚を発見した後がまた素晴らしい。 二人それぞれ両手に網を持ちますが、この網は淵から魚のところまで届かなくては行けませんので、当然、ある程度の長さのものです。 それらを静かに水中に沈めると、二人で魚を囲み、次第に網の間隔を狭めていきます。 そして、いずれかの網に追い込みます。 この辺の呼吸がさすが親子という感じです。 声を掛けながら連携して追いますので、魚はスッと網の中です。 思わず「ナイスプレー!」であります。

 全体としては、風が強かったので水面に漣が立ってしまい、魚を見つけるのは困難でしが、豆フウライ(これは私目頂きました。ありがとうございます!)やXXXハギ、珍しいカニ(画像は etoさんおページにあります)を採集して終了としました。 アッというまの4時間でした。

 etoさんはここでの採集を毎年12月の初めまで行うそうです。 ということは、また一緒に採集のできる期間が一ヶ月以上あるという事ですね。 etoさん、今度はいつにしましょうか? 私も今度は見つけますよ−。  (見つけたいです、ぜひとも)     


  魚の取れない今年の夏 (1999.8.12 up)
採集二年目の夏、去年は分からないなりに一生懸命、磯に通い成果には満足していました。
そうなると、当然、今年の夏は下心も含めて張り切ります。初陣の6月は様子見ということで別格として、その後の採集がどうも旨くいきません。
syunさんやSanさんやAさんと一緒させてもらった日は別格ですが、一人で出かけた日の結果が良くありません。採集どころか魚の姿を殆ど見られない状況です。
去年、トゲトフウライを採集したA海岸もソラスズメダイを沢山見つけたW海岸でも何も見つけられません。
あなどるなかれ、魚採集! なのでありましょうか・・・。
去年初めて採集に出かけたのが8月23日。その時は空スズメダイを採集できました。今年はまだソラスズメダイを見ていません。カゴカキダイやイソスズメダイも 数が少ないような気がします。時期が2週間ほど早いのですがそれだけなんでしょうか。本人は一生懸命なつもりなんですが。
14日の土曜日にまた磯へ出かけてみます。今度は今まで一度も行ったことの無いところにしようと思ってます。(こんな浮気性が良くないんでしょうかね)
高々二年目の初心者ですからガンバルしかないか。土曜に晴れますように


  syunさんと採集に行った日 (1999.7.25)

今日(7月24日)、外房へ採集にいってきました。誘ってくれたのは勿論、syunさんです。 約束の場所へ20分も遅刻した私を、syunさんとHP上ではお馴染みのAさんが待っていてくれました。 ガス欠しそうな私の車に途中で給油しながら、早朝の千葉を快調にA港までドライブ。

1.岸壁採集
A港に着いて早速、岸壁を見て回りました。syunさんとAさんには魚が見えているのですが、私には良く見えません。 岸壁のコーナーに集まった海草やゴミにしか見えない中から、2cmと本当に小豆サイズのアミメハギを掬う二人に、 私は唖然であります。小豆サイズの方は燃え残りの木屑にしか見えませんでした。
「これ、飛魚ですよ。」と言われてAさんの網を見てみると、1cmの魚の稚魚。 なんでこれで飛魚と分かるの?! なんで岸壁の上から見えるの?!・・・・あまりに魚を見つける目の差が歴然であります。
隣のB港にもいきましたが、ここでは収穫は有りませんでした。

2.磯採集
いよいよXXXの磯へ到着。syunさんに色々説明を聞いて期待はつのります。ここで、先着していたSanさん と初めてのご対面。Sanさんはすでにウエットスーツに着替え採集をしてました。そして、採集ボックスの中には チョウチョウウオの姿が・・・。おそるべし。

ここで、syunさんの網やAさんの網を見せてもらいましたが、みんな手作りでかつ小さい。 私は釣具屋で買ったちょっと大き目の網です。Aさんの網が一番小さいようでした。なぜ小さいか、またなぜ形が 可変なのかは水の中に入って良く分かりました。形が大きくて固定していると色々な状況の海底の地形に 合わせられないと言うことです。固定した形の網では隙間が大きすぎるんでしょう。
また、かの有名なSanさんのH網も拝見しました。岸壁用の大きな網なんですが、あのXXの XXがHなんですね〜。納得であります。

早速、着替えて磯へ降りていき採集を始めました。初心者の私は、 syun達がどういうスタイルで採集をするのか興味津々。横目でチラチラ。(ゴメンナサイ。でも、だいぶやり方が違うな・・・)
見ているだけでは仕方ないと、今回、初使用の簡易度付き水中眼鏡とシュノーケルを咥えて水中へ。 魚は沢山いました。ヘビギンポがウジャウジャ、コゴカキダイがワサワサ、オヤビッチゃがチャマチャマ、XX ベラがスイスイ、XXスズメダイがチュンチュン、XXゴンベがノソノソ。その他名前の分からない魚も沢山です。 みんな良い色してます。

百円玉サイズのトゲチョウがスイスイ。ウオ〜っ、捕まえなきゃ。しかし、追うものあれば逃げる もの有りだし、追出し棒を持っていない私も悪いし。(要は逃げられたんですが・・・
気を取り 直して再度水中へ。暫くしてまたもやトゲチョウ発見。白い体に赤い色。本当に良い色です。 今度はちゃんと追出し棒も持ってます。逃げ込んだ岩の辺りをじっくり捜索。でも、いない。どうしてもいない。逃げ方が上手いのか 追い方が下手なのか。まだまだ修行が足りないようです。腹いせに、焦る私を脇で笑っていた キヌバリをゲット(えらい迷惑!)
syunさんやAさんによると、今日は非常に魚が少ないそうです。 場所を移動しながら、その後も魚を探しましたが私にはもうチョウチョウは見つかりませんでした。 こうなると逃がしてしまった二匹のトゲチョウが非常に惜しい。(後のまつり
お昼ごろ採集は切り上げましたが私はキヌバリだけ。でも、他の三人のベテランは、チョウチョウウオや トゲチョウ、フウライチョウ、クロハギ、はてはヨウジウオまでもちゃんとゲットしておりました。さすがです。 チョウチョウウオは越年したらしく大変大きなものですし、トゲ、フウライは3〜4匹ずついたのではないでしょうか。

近くで昼食をとりながら採集や魚の楽しい話をして、13時過ぎに帰路へつきました。Sanと途中で別れ syunさん、Aさんとも湾岸のPAで別れ、楽しかった採集が終了しました。
そして、私の車の後ろの座席には、 クロハギ、アミメハギ、ソラスズメダイ、越冬チョウチョウウオ、フウライチョウが2匹、トゲチョウも2匹乗っています。 そう、採集したものを頂いてきたのです。 そうして彼らは水槽の中で元気に、冷凍あさりを突ついています。ちょっと心配だった越冬チョウチョウウオもアサリを突ついてます ので人工餌も食べてくれると思います。

syunさん、Aさん、Sanさん、いろいろありがとうございました。本当に楽しい一日でした。
また、何かの機会にご一緒させてください。

ところで、ここまでは表の採集の話です。が、実は 裏の話が有ります!題して「高速道路はUターン禁止」です。御用とお急ぎでない方は こちらから どうぞ。




小魚たちは面白い (1999.6.13)

  今日は潮が大きくひく日なので、磯へ出かけてきました。日差しが強く、完全に夏のようでしたが、同時に風も強く 割合、カラッとしてました。
 日差しは暑くても、海の温度はチョウチョウウオなどの温かい地域の魚を連れてくるには、まだ低いようです。そこで、 この時期に一般的に良く見られる小魚(の稚魚)を何種類か採集してきましたので、それらを水槽に入れたときの状況と いっしょに紹介します。

 まず、カゴカキダイの稚魚二匹です。去年も採集してきた魚ですが、黄色と黒の縦じまが特徴です。 これを水槽に入れたときは焦りました。何故かというと、先住のアゴハゼが一斉に突つきかかっ たからです。 アゴハゼは2週間前に採集してきたばかりで、せいぜい2cm位の大きさですが、1cmほどのカゴカキダイを 完全に敵か餌と思ったらしく執拗に攻撃しました。慌ててカゴカキダイは別の水槽に移しました。アゴハゼの意外な一面を 見たような気がします。
 次に、メジナの稚魚を4〜5匹入れましたが、これは特に先住者と争う様子もなく、すぐに 群れになって泳ぎ出しましたが、先住のボラの稚魚が喜んでこの群れの中に入ろうとしています。
 水槽に入れてすぐ岩の上を占領したのがナベカです。この魚は岩場が好きらしく岩の上に 乗って周りを見まわしています。ナベカは下半身の黄色が淡くて、なんとなく幽霊のように感じてしまいます(^^;)
 その岩を見上げて羨ましそうにしていたのがイソギンポです。岩に乗りたいらしいのですが、 ナベカに遠慮しているようです。イソギンポは角のようなものが二本頭部に生えているので解ります。 ところで、先住者に アナゴの稚魚がいます。(前回、多分ギンポと書いたのですが、アナゴのほうがそれらしく思えてきました) これが何を勘違いしたのか、イソギンポに向かって大きな口をあけて突進しました。ギンポも同じく大口を空けて対抗、アナゴは あっさりあきらめたようです。
 このアナゴは普段大人しそうで、アゴハゼにも何も悪さをしませんが、今日は果敢でした。同じく水槽に入れた ヒラメ(正面に向かい合って、左側に目のあるのはヒラメでしたっけ?)にも噛み付きましたが 如何に6cmのヒラメとは言え、全く歯が立ちませんでした。スゴスゴ引き下がったアナゴは腹いせに ヤドカリの一匹にも一撃を加え、以後大人しくしています。(しかし、このアナゴはいったいなんなんだろう?)
 これで全部紹介できたでしょうか。オッと、もう一つイソクズガニ(?)がいました。 非常に小さなカニで魚をすくった網に入ってしまったので連れて来ました。

 ヒラメ(カレイ?)が魚に悪さをしないか、ちゃんと餌を食べるのかがちょっと心配です。 こんな魚たちを連れてきたのが今日の採集でした。 早く南の魚が見たいな〜と、思いつつ楽しい半日でした。




99年のシーズン開始(1999.5.30)

 99年の最初の海へ行ってきました。 行き先は、M半島のW海岸とその隣のA海岸です。 シーズン的には、まだ早いという話ですが、海の様子を見に行ってみたかったのと、あわよくば何か採集できるかもしれない という下心がありました。

 そのため、身支度は全くせずに、普段着のズボンとTシャツにサンダル履きという井出達です。 それでいて何故か、手には2本の網を持っていたりしました。(^^;)

 最初に、W海岸へ行ってきたんですが、相変わらずここの水はきれいです。水中には、色取り取りの海草が茂っていて 、思ったよりずっとカラフルでした。思った通り魚の種類は少なかったんですが、それでも小さなアゴ ハゼクサフグ、名前も良く解らない魚の稚魚が沢山 いて、磯は割合にぎやかでした。 ついつい、ズボンの裾を巻くって、水の中を歩いたりして。思ったより水は暖かでした。

 A海岸の方も同じような感じでしたが、すでにクラゲが出ていました。昨年、チョウチョウウオを捕まえた場所なんかを 見て回りましたが、まだ居るはずもなく、昨シーズンの思い出に浸っただけでした。

  天気が良かったせいか、家族連れを中心に沢山人が出ていました。ああいう場所だと、何故かお父 さんは張りきってしまいますね。お母さんも張りきってしまうと、いつもは仲良さそうな夫婦が思わず 口げんかしたり。 でも、子供たちの楽しそうな声を聞くのは良いものですね。

 半日だけの海でしたが、此れからのシーズンへの期待は益々大きくなりました。

 今回は様子見でしたので、魚は 新しく立ち上げた水槽のパイロットフィッシュということで、アゴハゼ君数匹と多分ボラの稚魚と 多分ギンポの子供、それにスジエビだけです。この、多分ギンポの子供は10cm位の、一見スマートなドジョウといった 感じですが、面白いのは水中で休んだりするときに尻尾で、軽くヒーターのコードや給水菅に一蒔きしてぶら下がることです。 姿はちょいとグロですが、意外と顔は可愛かったりします。(^^;

その他に気になった生き物は、水色の毛糸です。 水中のあちらこちらに、水色の毛糸が沈んでいると最初は思っていたのですが、数が多いので手で掬ってみたところ、生き物で した。ゴカイのような柔らかいからだの表面に鮮やかな水色の毛(?)が沢山生えていて、ちょうど毛糸のように見えたもの です。帰ってから図鑑などを見てみましたが解りませんでした。何方か教えてください。



  [裏の話] 高速道路はUターン禁止 (1999.7.25)

1.それは目覚ましの音から始まった。
7月24日早朝(と言うより真夜中)1時15分、私の枕元の目覚ましはセットした通りベルを鳴らした。一寸眠いが今日は待ち に待ったsyunさんとの採集の日だ。4時に湾岸MのPAで待ち合わせ。遅れてはいけないから2時には家を出よう。この時間に起きれ ば問題はない。ベルを止めて今日のドライブの確認をする・・・と、一瞬また眠ってしまったようだ。ほんの一瞬だろう。時間は2時 25分。25分?なんだ10分寝ただけか。ウンッ、2時!!な、なんと1時間以上寝てしまった。 (でも、逆に良くここでまた目がさめたものだ)
こんな時は慌ててはいけない。まだ大丈夫、準備は殆ど出来ているし、夜の高速は空いているのだ。絶対に間に合う筈だ。 しかし、女房に頼んでおいた弁当や服が見つからない。エエイ、また忘れたな〜。女房を起こして確認するとすべて用意されていた。 探していたすぐ隣のテーブルに有るではないか。焦ってはいけない・・・。(奥さんゴメンナサイ)
運転の前に煙草を一服、これからの焦りは事故に繋がる。まず、頭をしゃきっとしなければ。2時40分出発、これくらいの後れは 問題ないはずだ。何せ余裕を持って計画しているのだから。途中でカンコーヒーを買って益々すっきり。 ここから、横浜新道に入り、新保土谷、狩場、本牧の各ICを抜ければ湾岸である。後は道なりに約束の場所へ向かうだけ。ただ、 ガスが3分の1しか残ってない、女房に満タンにしておくのを頼み忘れてしまった。syunさんと一緒になって高速を降りたら即給油だな 。
横浜新道に入る。車は少ないし、快適なドライブだ。新保土谷の分岐が分かり難いから気を付けよう。ここから進入したことは 殆ど無いし。左車線から分岐は道路を昇る感じだな。ウッ、あそこか?イヤ、違うだろう・・・。ア、やっぱり あそこだ、イッ、もう遅い。通過してしまった。どうする、焦る、Uターンできない。エエイ、このまま行っちゃえ。 車は第三京浜に入った。
この道路は走ったことが無いので、何所へ繋がっているのか分からない。なんとなく都心へ向かっている ような気はする(結果的にこれは正解だった)。何とかなるだろう。オッ、料金所だ。一般道へ降りるようだ。一般道はやだな、ますま す方向が分からなくなる。ここで、車を止めて位置を確認しよう。しかし、ここがどこか分からない。(この辺りから地図さえまともに 見れない心境になっている、実は玉川ICを降りたらしい)エエイッ、他の車の流れに乗って走ってしまえ。
しばらく走ると、オッ、あの緑の看板は首都高の入口の看板ではないか。ラッキー、首都高 に乗れば湾岸なんてどうやっても行けるではないか。よし、乗ったぞ。オッ、分岐だ。銀座方向と羽田方向 。ここは迷わず羽田方向だ。羽田を過ぎれば即都内から千葉だ。OK,OK。結果グッドだ。時間は3時20分 。少し遅れるかもしれないが、いざと言う時は携帯で電話してsyunさんに待ってもらおう、そんなには遅れないはずだ。
オッ、橋を渡ったぞ、方向は羽田方向だ(←ここが問題って気がついてる人います?)オッ、東京湾トンネルだ。 ウン?なんか変ではないかえ?相変わらず案内板は羽田空港中央と出ている!アレ、そして横浜と出ている。も、もしかして、俺は逆走 しているのではないか。いかん、今、羽田空港を過ぎた。完全に逆走している。焦る、何をやっているのだ。時間は刻々と過ぎ ている、Uターンは死を招く。
もう、諦めるしかないか。これじゃ着かないよ、syunさんゴメンナサイ。 (注、この辺では殆ど精神的にはパニック状態であります) でもなー、折角の採集日だし、一度流れてるし、行きたいな〜。 よし、兎に角一度降りて湾岸へ入り直そう。オッ出口じゃ。降りて、Uターンして同じ所から入り直して、羽田をまた過ぎた、トンネル じゃ〜、有明けじゃ〜。時間は4時をもう回ってる〜。
ここで、syunさんから電話、今待っていると言うこと 。嬉しい。でも後どれくらい掛るか分からない・・・、この辺は走ったことが無いのだ。 と、料金所が・・・。オ〜、やっと着いた。料金所を出ると直ぐに待ち合わせのPAなのは地図で見てい た。やり〜、着いた。空いているスペースに車を入れると、すぐsyunさんとAさんが来てくれた。20分以上も遅刻したのに、いやな 顔もせず初対面の挨拶。本当にすみませんでした。(しかし、俺は本当に方向音痴やな〜)
それから、syunさんの先導で一路外房へと思いきや、ガスが切れそう、ワーニングランプが着きっぱなし 、再びお願いしてガソリンスタンドへ・・・。

なにをしてんだか全く〜。

その後は順調に「表」に書いた通りの採集となりましたが、実は「裏」話には「その2」が有ります。  もうこれ以上、あんたのアホナ話見たくないよと言う人意外はどうぞ「その2」を読んでくださいませ。

2.帰り道も遠かった
採集後は、やはりsyunさんの先導で東金道路、東関道をとおって湾岸のPAへ着きました。朝、待ち合わせたPAと同じです。 ここで、syunさんとAさんに別れの挨拶をして(Sanさんはすで別れてました)別々になりました。 私はそのまま湾岸をとおって本牧Jcまで行き首都高3号線経由の帰路です。
湾岸線は途中事故渋滞で15 kmほどのろのろでしたが、これはどうしようも有りません。渋滞を抜けると快調に流れやがてベイブリッジを渡り本牧へ、 ここも殆ど通ったことが有りませんが、狩場、新保土谷Iへ向かえば良い訳ですから問題ありません、 と思ったんですが、結果的に言いますと、そのまま湾岸に沿って走り抜けてしまいました(言い訳は 有りますがもう疲れました)。で、渋滞の一般道へ出て、また入り直しました(一般道は全く不案内のため)が、 入り直した方向からは、湾岸は狩場方向へ繋がっておらず、再びベイブリッジを羽田方向へ爆走であります! 今朝、逆走して入 り直した入口で再び逆走の逆走で入り直し、またベイブリッジを渡り直し。この時、右前を走っていた トラックが路上の落下物、多分鉄パイプのようなものを跳ね飛ばし、それが私の車の正面に。避けられず巻き込む 。
エ〜、もうどうにでも成れとそのまま運転を続行
。今度は本牧から狩場、新保土ヶ谷、横浜新道を移動し、K出口から 一般道へ無事到着できました。いつもの買い物コースの道に出てきて一安心。えらく時間が掛ったため、心配になり、いただいた 魚を一つ一つ見てみると、みんな元気のよう。とたんに顔がほころぶ。ルンルン。
我が家まで後5分の高台から、夕日にシルエットになった富士山がみえました。「いろいろ有ったけど良い日 だったな。」と、思わず一人でニッコリです。

家に着いて魚を水槽に放した頃、近くのお祭りに行っていた家族が帰ってきて、チョウチョウを見て、大きい だの奇麗だの言うのを聞いて、ますますHAPPYな私でありました。

(チャン、チャン。これでおしまいでありますが、何度、私はベイブリッジを渡ったのでありましょうか。お分かりでしょうか。 フフフッ、勿論本人の私は分かりますよ、何せ同じ料金の高速道路の領収書が1枚、2枚、3枚・・・と、ありますから)

PS.もう絶対に間違いませんよ、あのルートは。これだけ苦労したんだから!