2024年 11回目 海行 (20241016)

 2024年の11回目の採集は10月16日に行いました。 この時期になると、大潮でも余り潮は引かなくなり、覗ける潮溜りが少なくなります。 その為、時間と水深を良く 考えて歩くようにしなければなりません。 そんな訳で今日の採集コースはいつもの採集とは逆に、正面の磯から始めてK湾側に歩き、一度引き返してから西側へ向かいました。 その後、 また正面に戻って来て終了というルートに決めました。 暑さの山を超えたことから可能なコースです。 潮溜りの様子ですが、魚は全体的に増々少なくなっていました。 目立っていたのは  シマスズメダイ、イソスズメダイ、オヤビッチャ、 ハゼ・ゴリの仲間 等の地の魚でした。 ただ不思議なのは   ごく小さなオヤビッチャが沢山いた 事でした。 まるでシーズン最初の初夏の様でした。 これからシーズンが再来するのでしょうか? わかりません。  色物としては、 小さな小さな フウライチョウチョウウオ を3か所で一匹ずつ、 計3匹見つけることができました。 いずれも体長15mm程度の小さな個体でした。  フウライもこれからまた増えるのでしょうか? 今年のチョウチョウウオはフウライが殆どで、トゲチョウやチョウハンは非常に少ないです。 チョウハンに至っては今年は未発見ではないで しょうか。 下の画像は3匹見つけたうちの2匹を撮影したものです。 何故撮影したかと言うと、同じフウライでも色合いが違うというアルアルな個体だったからです。 左側は 黄色味が強く、右側は赤みが強い固体です。 実際は右側のフウライの方が若干大きめですが、それが色違いの理由とも思われません。 この固体よりずっと大きくても黄味がかったもの方が断然 多いからです。
 さて、今後の採集ですが、大潮でも潮は引かなくなり、採集は限定されてきます。 それでも潮時表をよく見ると、大潮でなくとも日中に近場の大潮以上に潮の引く日があります。  そのような日も狙いながらもう少し今年の採集を続けてみようと思います
フウライ黄色 フウライ赤



2024年 10回目 海行 (20241002)

  2024年の10回目の採集を10月2日に行いました ここの処、魚がドンドン少なくなってきています。 また10月になると、大潮とは言え、干潮でも潮は余り引かなくなって きています。 その上、今日は台風崩れの低気圧の影響で風も強くなっていました。 頑張っていつもの潮溜りを見て回りましたが、やはり魚は増えていませんでした。 逆に前回よりも 減っているような気がします。 そんな訳で、何時もの海藻干し場から始め、K湾側迄歩きましたが、網を出すことはありませんでした。 今日は収穫無しが決まって、木の鳥居の下の水路を 通って正面の磯の端に戻りました。 早いけど帰るかと考えながら、足元の浅い水路を見ると、自転車のヘルメット模様の様な穴の中に、きらきら光る魚を発見しました。 直ぐに イチモンスズメダイ または ミヤコキセンスズメダイと分かりました。 早速に採集しようとしましたが、これが過去 一番に匹敵するほど大変な採集になりました。  何故かというと、潮溜りは浅く、魚が隠れる岩のひだひだが沢山有り、さらにそれらには全て穴が開いてるので、魚には隠れやすく、こちら には追い辛いのです。 普通の潮溜りで使う網は直径が大きすぎ、魚が網と岩の間をスイスイ逃げ回ることができるのです。 結局、1時間以上たっても採集できず、諦めて帰ろうかと思いま したが、ラストトライと思って、網を出したところ、どうにか網に入れることができました。 それが右側の画像です ミヤコキセンでしょうか、イチモンでしょうか。はっきりは分かりませ ん。 今後、こういうケースに備えて、熱帯魚用の小さなフィッシュネットも持っていこうかと思いました。
 これからも磯の条件は悪くなる一方ですが、潮溜りではない、このような水路にも魚が居るという事で注意して採集をしようと思います。
荒波 イチモン



2024年 9回目 海行 (20240917)

  困りました。 2024年の9回目の採集を9月17日に実施してきました。 前回に若干魚が増えたな気がしたので、今回はかなり期待しての採集でした。  結果は全然ダメでした。 魚は殆ど増えていませんでした。 採集魚も増えていなくて、採集した魚はゼロでした。 なんだかこのまま終わってしまうのかなとも思い始めました。  写真も撮ってこなかったので何もありません。 少しでも補完するために、ナンヨウツバメウオの画像を載せます。  ナンヨウ  ツバメウオは成長が早く、人の顔を覚えるので、飼育するのが楽しくなる魚です。 1年飼育したツバメウオを画像にリンクしているのでクリックしてみてください。見た目は 全く変わってしまってます。 大きさも背鰭の先から腹鰭の先まで25cmオーバーになっています。 今後どれくらいまで飼育できるか楽しみです。 採集は次回、10月2日?を また期待してみます。
ナンヨウツバメ



2024年 8回目 海行 (20240905)

  2024年の8回目の採集は、迷走超大型台風10号の進路予想と睨めっこで、5日に出かけることになりました。 大潮の外れで、あまり潮は引きません。  かつ、風がまだ残っていて、採集にはあまり向いていない日でした。 いつもの時間には、潮が引ききってなくて半分の潮溜りは見ることができませんでした。 それでもいくつかの潮溜りは 何とか覗いてみることができましたが、魚は余り戻っていないようでした。 いつもなら沢山いるオヤビッチャやギンユゴイ、イソスズメダイ、カゴカキダイもほとんど見られません。  これはどういう事なのでしょうか。 色物としてはナミとフウライが3〜4か所に見られました。、またフエダイも見られました。 珍しかったのは左画像にある  ウツボ でしょうか。 ウツボはこれ迄も何度か見ていますが、このウツボは40〜50cmで若いようです。 余り獰猛な顔ではありません。 潮溜りの浅い潮部分に居ましたが、一所懸命体をくねらせて深い所へ移動してました。 食べると美味しいらしいのですが、それは目的ではないのでパスです。 あとは フウライ、フエダイの画像です。 フエダイは今回、写真撮り忘れたので2019年の画像の再利用です。 さて、魚が戻る気配は何となくするのですが、 どこまで戻るかは分かりません。 また次回に期待したいと思います。
ウツボ フウライ フエダイ



2024年 7回目 海行 (20240819)

  2024年の7回目の採集です。 台風7号が通過して、魚を連れてきたか、あるいは吹き飛ばしたか。 その確認にも期待して出かけました。  結果は後者でした。 潮溜りには前回以上に魚の影が見えなく なりました。 前回にはトゲチョウやフウライが居た潮溜りでも入江でも、魚の影はありませんでした。 網を出す必要もなく潮溜りを見て行き、最も遠い潮溜りで、下の画像の  フウライ をやっと一匹見つけました。 このフウライ以外に自分の採集対象魚は全くいませんでした。 このまま最後まで魚は寄らないのでしょうか。 相当に心配になってきました。
huurai


2024年 6回目 海行 (20240805)

  2024年の6回目の採集は8月5日に行いました。 前回には、潮の引いた外洋に繋がる入り江にトゲチョウやフウライが複数見られました。 今回の採集はこれらの魚や 珍しい魚が潮溜りに入っているかと内心非常に楽しみにしていました。 結果から言うと、前回と同じ場所に同じ魚はいました。 しかしながら、魚の入っている潮溜りの数が全く増えて いませんでした。 8月のこの時期としては潮溜りには入っている魚の種類数が少ないと思いました。 残念ながら採集する魚も居ず、暑さの中でヘロヘロになりながら引き上げました。 次回以降には魚が増えていればいいなと期待してます。  下の画像は試しに採集した シマハギ です。 シマハギは昨年採集して連れ帰ったものが元気にしてますので、この固体はリリースしました。  次回を楽しみに!!!
シマハギ


2024年 5回目 海行 (20240722)

  2024年の5回目の採集は強烈な日差しの中での採集になりました。 磯は流れ藻、BBQの燃えカスゴミ、水の濁りで状況は良くありません。 流れ藻が来ると一緒に珍しい 魚も来ることがあるので楽しみにもなりました。 実際は濁りが酷過ぎて魚は殆ど見えませんでした。 そのような状況の中で、毎年恒例の イカ が出て きていました。 イカは素早くて採れませんし、育てるのも困難ですので、採集はしませんでした。 流れ藻を上から見ていて見つかったのは真ん中の画像の 不明種  だけでした。 多分、ボラかもしれません。 上から見ただけでは魚は見えなかったので、適当に流れ藻の一つを掬ってみました。 すると網には着いていた魚が入りました。  それが右の画像の イシダイの子供の群れ でした。 その代わりに、何時も入るカワハギの子は着いていませんでした。  こうして今日の前半の採集は 余り良い結果は得られず期待外れの内容でした。
イカ 不明魚 イシダイ benitukeginnpo
 少し戻った金属の平橋のかかった入り江は海水の出入りができているので濁りの無い奇麗な状況でした。 そこですぐに、 トゲチョウ、黄色い謎の魚、フウライ  を発見しました。 チョウチョウウオ類は着実に増えているのが確認できて嬉しくなって樹ませた。 さて、見つけた謎の黄色い魚は画像の左の魚です。 画像の色合いはくすんだ 黄色になっていますが、最初に見た時には真っ黄色でした。 採集した魚は名前が分かりません。 コガネキュウセンかと思い採集したのですが・・・。 家に帰って調べてみてもハッキリし ません。  トビイトギンポ とも思いましたが、結局、最終的には ベニツケギンポ であろうと思いました。  その後、複数の潮溜りで、 トゲチョウチョウウオやフウライチョウチョウウオ が見られ、本格的な潮溜り模様になってきました。 また次回以降が楽しみ です。
不明魚 huuraicyoucyouuo


2024年 4回目 海行 (20240705)

  2024年の4回目の採集です。 梅雨の中休みでしょうか、猛烈な暑さです。 それでも磯は少し風が吹いており、心配したよりは楽に歩くことができました。 なん御影響なのか、磯には細かなゴミと大きな太い竹が漂っており、綺麗とはいえませんでした。 それでもこのゴミに着いて珍しい魚が規定加茂という期待もできました。  何時ものコースで回りましたが、西の外れの潮溜りの先の小さな入り江の浅い所に、黒い海藻に紛れて白い棘棘が出ているのが見えました。 白い棘棘と言えば、イソギンチャクか、 あれだなと思い、掬ってみました。 それは全く逃げることも無く直にとらえることができました。 右の画像がそれですが、ハナミノカサゴです。  初採集の魚です。 ミノカサゴと言うそっくりな種類も居ますが、ハナミノカサゴとミノカサゴの見分け方の一つに、尾鰭の茶色の点々模様の有り無しがあります。  点々模様のあるのがハナミノカサゴ。 無いのがミノカサゴという事で、今回の採集魚は ハナミノカサゴ と判断しました。 鰭の棘に毒があるため、取り扱い注意です。  右側の画像は顔のアップです。
ハナミノカサゴ ハナミノカサゴ 顔のアップ
 少し戻った小さな湾は細かいゴミと海藻が流れ着いていましたが、何かいるかも知れないと見始めました。 直ぐに、濁った波間に細長い魚が漂っているのが見えました。 ヨウジウオ かなとも思いましたが、尾鰭が団扇状になっていないので、これは ヤガラ と見ました。 掬ってみると画像の通り アオヤガラ  の様でした。 このヤガラは逃げることも無く、アッサリと網に入りました。 この後、湾の波打ち際をジャブジャブと歩きながら魚を探しましたが、海底に、アマモの葉が 沈んで腐って緑色が抜けて透明になったようなものが見えました。 全く枯葉と思っていたのですが、それがスッと少し滑ったよう動いたように思えて視界から消えました。  もう一度探すと、少し離れたところにその枯葉が見えました。 まだ枯葉以外とは思えず、疑いながら網を出してみました。 見えずらかったのですが、多分この当たりと健闘を付けて網で 掬ってみました。 そうしたら、二匹目のアオヤガラが入っていました。 海底に居る時のアオヤガラは全く色合いが違っていて、同じ魚とは思えませんでした。このアオヤガラは二匹 とも20cmを超える大きさで長い口吻や張り出した鰓蓋、二つに割れたように見える尻鰭、細く長い尾鰭などが特徴です。 似た魚にアカヤガラが居ますが、この二種の見分け方を知りませ んので何とも言えない所ではあります。  アオヤガラ アオヤガラ
 他の魚ですが、メバルの数は随分減ってました。 代わりに、淡水で言えば、クチボソのような細い魚が増えていました。 ニザダイも増数中です。 オヤビッチャ、カゴカキダイ  キヌバリは相変わらず数が多いです。 チョウチョウウオとしてはナミチョウしか見つかりませんでしたが、その数は増えており、実績のある潮だ街では1〜数匹の  ナミチョウが見られました。 その他の何時ものメンバーや珍しい魚もこれからますます増えていきそうで楽しみです。


2024年 3回目 海行 (20240622)

  2024年の3回目の採集です。 前回に予想した通りに、雨の合間の土曜日の採集となりました。 昨年採集したニジベラ が大きくなったので、他の魚のことを考え、最初にリリースしました。  潮溜り様子は基本的には大きな変化はありませんでしたが、前回まで、潮溜りの王者だったメジナはの数は少し減った 様な気がします。 その代わりに、カゴカキダイ、オヤビッチャ、ボラの子の数が多くなったような気がします。そして更に増えたのが ニザダイです。 毎年、今頃に良く見られます。 ニザダイは通常の黒色のものが殆どで、その中に透明のものが混じります。 そしてこの画像の様に 寄生虫付きのものも若干見られます。 その後、橋を渡った所で振り返ったらetoさんらしき二人連れが入り江に現れたのが見えましたが、遠すぎて確信はありません。  
 この時期、採集をしているとどうしてもチョウチョウウオを筆頭に南の魚を見たいところです。 で、今年始めて見られた南の魚は  ナミチョウでした。 これも毎年のことです。 正面の磯に向かう小さな潮溜りにいました。 このサイズのナミチョウは非常に茶色が奇麗で  まるでチョウハンのような感じがします。 これも奇麗な魚でしたが、やはり良く見るとナミチョウでした。 その後は余り変わった魚は見られず、最後に覗いた鳥居下の水路に  鰯の群れ がユッタリ泳いでいました。 
 今回はナミチョウも見れたし、次回辺りから本格的な採集になるような気がします。  また梅雨の合間を狙った採集に成りそうです。  

透明 ニザダイ 寄生虫付き ナミチョウ 毎年一番 イワシ 群泳


2024年 2回目 海行 (20240607)

  2024年の二回目の採集です。 磯の状況は前回と余り変化ありませんでした。 最も多く見られたは前回同様にメジナの子供で した。 メジナは、10匹以上の群れになって殆どの潮溜りに入っていました。 今は潮溜りの王者と言う感じです。 左側は試しに掬ってみたメジナです。 右上にいるカニは、 イソクズガニか、モクズショイか? カニのことは良く分かりません。 真中の写真はケヤリムシの一種 です。 毎年、今頃見られます。 数は多くなく、2,3カ所に一匹ずつでしょうか。 飼育も採集も不可能な生き物です。 右側の写真はカゴカキダイの稚魚と 幼魚です。 なぜか今年はカゴカキダイが多くいるように思われます。 小さいものから若干育ったものまでいろいろです。 写真の向かって左側は極小の稚魚。 右側は小さな 幼魚で、同じカゴカキダイです。 その他の魚としては写真はありませんが、イソスズメダイ(or オキメジナ)、シマスズメダイ が一匹ずつ見られ ました。 本格採集時期はもうそこまで来ているようです。
 干潮時刻の少し前に帰りました。農道ですれ違ったetoさんはそこから採集開始の様でした。 次回は6月下旬ですが、天気を見ながらですが、土日に行くようになるかもしれません。  混まないか心配ですが・・・。  

メジナ ケヤリムシ カゴカキダイ


2024年 1回目 海行 (20240524)

  2024年の初採集は5月24日になりました。 南からの魚さんは当然まだ来ていませんでしたが、半年ぶりの潮の香りを嗅いできました。 潮溜りはまだまだ海藻が多く、 アメフラシがうろうろしていて、海水温は上がっていないようです。 海水の透明度も高いほうです。 それでも、小さな魚は活動を開始しています。 多く見られるのは、何時もの通りに ドロメやハゼ類の子供と多数のメジナの子供です。 そんな中でちょっと目を引いたのが二枚目の画像の魚です。 この魚はメジナの群れの中に一匹だけ、逆立ちをするように泳いで いました。 掬ってみたところ、どうもメバルの子供の様です。 メバルは、数は多くありませんが潮溜りでも小さいものは視られます。 その後、 やはり春先早くから見られるキヌバリが何匹か泳いでいました。 写真を撮ってリリースです。 最後にキタマクラも 出て来ましたが、これも写真を撮ってさよならしました。
 という訳で、持ち帰った魚はいませんでしたが、何か全体に見られた小魚の大きさが例年より大き様に感じました。 今年の磯は魚の育ちが良いのでしょうか。 また次回の大潮の日が 大変楽しみになりました。     

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