採集回顧 (2011.11.23) |
私の 海水魚採集は1998年から始まりました。 最初から海水魚採集をしようとしたわけではありませんでした。 当時は海水魚飼育が上手くいかなくて困っていました。 今思うと、ショ
ップで買ってきた海水魚の餌付け方法も分からず、白点病などの病気への対応方法も全く知りませんでした。 そういう訳で魚を長く飼う事はできていませんでした。 八方塞で殆ど諦めかけていたのですが、最後にもう一度トライをしようと、まずインターネットで各種の情報を集めました。 検索キーワードは「海水魚の飼育」でしょうか。 そんな中に一風変わったHPを発見しました。 そのHPを管理・運営していたのが誰あろう 「syunさん」 でした。 syunさんのHPの何処が変わっていたかというと、「飼育」に関しては、ほぼ良い加減でしたが、その代わりに 「採集」 のことが詳しく書かれていたのです。 「採集」… 。 最初は「何のこっちゃ」と思いましたが、syumさんの超卓越した文書力とマウスを使った魚描写力に魅せられて端から端までHPを読んだものです。 そして死滅回遊魚と呼ばれる南の魚が関東にも流れてきて、それらを採集することができるということを知りました。 そして、いつか白分も採集ができたら良いなあと思うようになってきたのです。 しかしながら、実際にはどこの海へ行けば良いのやら道具はどんな風に準備するのか、具体的にはなかなか分かりませんでした。
そんな中、当時の我が家で恒例であった西伊豆の海水浴でいった海の小さな防波堤でチョウチョウウオが泳いでいるのを見つけたのです。 そのチョウチョウウオは真夏なのに何故か泳ぎ方がヨタヨタしていて、私が偶々持っていた竹の柄のちゃちな網一本でも難なく掬い取る事ができました。 今、思い返すとそれは「チョウハン」でした。 「ヘェー、本当に魚が採れるんだ」 そう分かった私は俄然採集に興味を持ったのです。
横浜の我が家に帰った私は次の週から磯に出るようになりました。 家族を連れて最初に出かけたAの磯で、ラッキーにもトゲチョウチョウウオを採集することができた私は俄然採集にのめり込んだのです。 白分で歩き始めると、syumさんがお友達のAさんと採集三昧をしていたというのHPの文書の端から、採集場所のヒントを幾つか嗅ぎ取る事もできるようになりました (といっても2,3箇所ですが)。 その内、etoさんやmiumaさんとも知り合い、色々教えてもらいながら、ここまでやってきました。 思えば不思議なことですね。 98年のあの時に、さっさと海水魚飼育を諦めていたら、syumさんのHPを見なかったら、私の採集生活は一切無かったです。 そしたら、私は何をしていたのでしょう… かね!?
syunさん
etoさん
miuraさん
左の画像は今年採集したソラスズメダイです。 記録では、9月30日採集ですから、そろそろ2か月になります。 色が褪めてきていないように感じませんか? 実際の水槽内の色もこの画像の通りで、濃い青です。 以前飼育していたソラスズメはもっと早く色が退色したような気がするのですが。 その隣はお馴染みのトゲ、フウライ、チョウハンです。 いずれも今年の採集ものです。 みんな元気にしています。
磯行おまけ (2011.11.05) |
しかしながら、正面の磯で出会った採集家のIさんは前々から見つけたチョウハンが今朝もいるのを確認したそうです。 しかしながら潮の引かない状況で採集は難しかったようです。 Iさんとは昨年の9月にも会っていたことがHPに書かれていました。 少しだけお話をしましたが、今年の感想はやはり前半色々良くて、中盤から後半に急に悪くなったということで、私などと同じ感想でした。 ところで、Iさんは10月の初めにここでSを見つけたそうです。 私などは網でとれる範囲にはSは出ないと思っていましたし、特にこの磯には流れてくることもないだろうと思っていましたので、大いに驚きました。 こんな話を教えてもうと、また来年の楽しみが増えます。 ぜひ、期待しましょう・・・と言いつつ、今年の採集は本当にここで終了です!!
磯行\ (2011.10.24) |
朝、起きてみると横浜地方は曇り空。 増々、行く気は萎えてきましたが、シーズン最後はきちんとしたいとの思いで出かけることにしました。 磯に着くと天候は回復し、薄日が差して雨は全く心配ありません。 何時もの駐車場を右手に降りて、そのまま右側の潮だまりを見てまわりました。 潮だまりの中には南の魚は見えませんでした。 予想通りではあります。 イソスズメダイやシマスズメダイなどの地の魚が目立ちます。 ただ、オヤビッチャも大き目のがたくさんいますし、生まれて数日であろう極小のベビーもいました。 いずれにしてもこちら側を見ただけで採集シーズンの終了を感じずにはいられません。
魚はこの時点でほぼ諦めて、正面の磯に向け、プラプラと散歩気分で歩き始めました。 歩き出して直ぐ、E湾の反対側の突端付近にある、とある潮だまりは私的には実績がなく、今日も何気なく覗いた程度でしたが、小さな茶色の魚がスッと動くのが見えました。 「ナミチョウか、それとも」 白いアイバンドが目立ちすぎる感じがしました。 潮だまりは画像のような感じで小さいものです。 最初、黄色の円の中にいるのを見つけ、最後は赤い円の中で網に入れました。
採集した魚は予想した通り 「チョウハン」 でした。 ナミに比べると、体全体が明るく、色合いがシッカリしてます。 アイバンドは黒なんですが、その後ろの白い線がよく目立ちます。 思えば、今年の目標の一つが久々のチョウハンゲットでしたから、この押し詰まった時期に目標達成ということになりました。 もしかしてetoさんがシーズン終盤まで確認していたチョウハンというのがこの個体だったのかなとも思いました。
正面に戻りきる直前の、少し手前の潮だまりでトゲチョウを発見しました。 この潮だまりは陸地に近く、毎週、水中の岩の配置などの様子が変わってしまう潮だまりで、向かって右手の岩の下が深い切れ込みになっているので採集は難しいところです。 相手より先に気付いて網を下さなければなりませんが、今日はダメでした。 それなりに粘ってみましたが、トゲチョウは姿を隠したままでした。
しかし・・・、この時期にチョウハンとトゲが見られるというのはどういうことなんでしょうか? 魚が戻った!? ウ〜ン、どうでしょうか。 黒潮は離れたままですし、やはりシーズンは終わりで、魚も間もなく居なくなるのでしょう。 ということで、一応、今日で本年のシーズン終了といたしたいと思います。
磯行[ (2011.10.09) |
ここまで魚がいなくなると、今年は終わりとせざるを得ません。 なんとなく、今日、魚が採れなかったのを風のせいにして、また磯を歩いてみたいのですが、それでも魚は見つけられないんだろうなと思います。
磯行Z (2011.09.30) |
11時過ぎの干潮まで時間があるので最初にM湾を見てきました。 数年前には毎週のように通っていた湾ですが、ここの所、魚が寄ってきていませんでした。 一年ぶりに行ってみたのですが、やはり魚は見られませんでした。 大き目のトゲが一匹確認できただけです。 水は綺麗でしたので復活の可能性があるように思えました。
「ハイブリッドの人は昨日来たよ」と言う駐車場のおじさんの声を聴きながら準備をしていると、耳元で風がヒューヒュー言ってます。 「こんなに風が強いのか今日も」と降りて行ったのはいつもの右側の磯。 干潮までは四時間くらいあるので、その前にいつも気になっていた、普段行かない磯を確認してみることにしました。
K湾からE湾までです。 往路に一時間半ほど時間をかけ、磯や潮溜まりの様子を見ながらE湾の堤防まで歩いてみました。 結局、目についたのはソラスズメだけでしたが、期待の持てそうな潮溜まりもありました。 シーズン最中だったらどうかなと思いました。
正面に戻っていつものルートを歩きましたが、感想としては 「もう終わりかな」 でした。 魚は極端に少なくなっています。 南の魚は全くいないといっていいでしょう。 今から新しい魚が来るとも思えません。 それにetoさんも書いていますが、「これからはいい潮まわりの日がない」 のです。 もう何回かは磯に出るつもりですが、結果を求める時期は過ぎたと思わざるを得ませんでした。
**** 画像にはE湾の岸壁が遠くに見え、さらにその先に遠浅のB湾やM湾に向かう道路がが見えます。***
磯行Y (2011.08.14) |
珍しく連続して磯に出ましたが、それにしても8月の磯歩きはきつい。 強い日差しが磯の岩の照り返されて上下から熱せられオーブン内状態です。 いい加減歳のことも考えると真夏の磯歩きは本当に気を付けないといけないと思いました。 皆さんもご注意くださ!!
磯行X (2011.08.13) |
即、駐車場から右側に降りました。 時間的に正面の磯はまだ潮が引ききってないと考えて右側に降りたのです。 小さな湾を回っていつもの大きな潮だまりに来ると、大き目のと小さ目のと二匹のナミチョウがいるのが見えました。 そして尾ひれの付け根にある白い輪がよく目立つニザダイがたくさん。 他にはオヤビッチャ (etoさんが見ればシチセンやロクセンスズメが混ざっていたかも)もたくさん。 この潮だまりは確実に南の魚が増えていました。
ナミを捕りたいような気もしましたが、まだ少し波が入ってくるので後にして、さらに奥へ向かいました。 ワカメ干しの前 (分かる人には分かる符丁です) にはいくつかの小さな潮だまりがありますが、その中では大きな横長の潮だまりは数年前フウライなどをつかまえたところです。 脇に立って、じっと潮だまりの中を見始めました。 こんな時、一年前なら煙草に火をつけるところですが・・・。 やめてちょうど1年と3週間になりました。 その時、海側の岩の切れ目に出てきたチョウは、一目でアケボノとわかりました。 採集を10数年してますが、潮だまりでアケボノのを見たのは初めてです。 慎重に慎重に網に入れたアケボノは15mm。 ごく小です。 色がとても濃いです。出だし大好調です。
最初の潮だまりに戻り、とってもとっても気になるチョウを発見しました。 どう気になるかは最後に書きます。
その後、正面に戻る途中の大き目の浅い広い潮だまりでフウライを発見しこれも慎重に採集しました。 フウライは何度も採集したことのあるチョウですが、この前の水槽の事故で居なくなってしまっていたのです。 フウライは20mm位でしょうか。 その後、更に回った正面の磯は子供連れが泳いでいて、とても採集はできませんでした。 夏はこのパターンが多いですネ。 ですから、やはり採集の本番は9月以降なのでしょうか。
早々に諦めてUターンし、最初の潮だまりまで戻りました。 気になるチョウをもう一度確認するためです。 この潮だまりは向かって左側から海に繋がっていて海水の出入りはそちら側からになります。 チョウが集まるのもこちら側中心ですが、気になるチョウを見つけたのは、ほぼ半分あたりにある、細い水路の入口付近の、海藻に覆われた石の周りです (この辺もわかる人には分かります)。 そのチョウはアケボノと同じかあるいはそれより小さい感じがしました。 色は銀色と黒色または白色と黒色にも見えました。 非常に警戒していて岩の割れ目を出入りしていました。 名前がわかりません。 チョウに関して言えば、このあたりで見られるものはたとえ数メーター離れていても見つければ即名前がわかります。 でも、このチョウは名前が出てこないのです。 これは気になります。 あまりに小さいため特徴が見えていないのかもしれません。 もしかすると単なるナミチョウの極小版。 でも、もしかすると●●●チョウの極小ではと思っています。 近々また確認と採集に出かけてみたいと思っています。
ところでアケボノですが、あまりに小さいので餌付くか心配になっています。
磯行W (2011.07.16) |
波際には近づけないので、少し中寄りの潮だまりを覗きました。 結果、相変わらずメジナとニザダイが多いのが目立ちます。 その中で、カゴカキダイやギンユゴイも見えました。 特にカゴカキダイは大小いろいろ取り混ぜ相当数見えました。 スズメダイ系はなぜかまだ少ないです。
大好きなチョウチョウウオですが、この時期多い、ナミは合計5か所で見られました。 サイズは大変小さく一円玉サイズ以下です。 白物としてはトゲチョウが一匹だけ確認できました。
親子連れがプールに入って大分掻き混ぜてしまっていたため、その後の採集は少し難しかった。 気が向けば明日も出るかもしれません。 台風の位置はどうでしょうか・・・
磯行V (2011.07.02) |
追伸 etoさんも書いていましたが、掬ってみたナミチョウとニザダイに何か赤いビラビラがついていました。 掬った網の方に何かついていたのかと思い、網を調べましたが何もついていませんでした。 このビラビラはほかの魚にもついていたようですが、潮だまり界で流行のモノかもしれません。
磯行U (2011.06.04) |
磯歩き (2011.05.04) |
磯はとても暖かくて、風もほとんど感じません。 薄い長そでを一枚ひっかけただけで十分でした。 それでも潮だまりの中には海藻がしっかり根付いていて、アメフラシがまだまだ大きな顔をしていました。 潮だまりの中はまだまだ暖かくはなりきっていませんでした。 チャガラやキヌバリ位はいてもおかしくないなとは思いましたが、普通のスニーカを履いただけのカッコだったので思うように歩くことができません。 昨年のように転んで大怪我しても困ります。 潮のにおいと磯の風に吹かれながら、いつものコースをゆっくりと歩いただけで今日は終了しました。 それでも久々の磯に満足して帰ってきました。