終焉はいつも・・・ (2003.11.04)

 そろそろ採集シーズンもお仕舞いになります。 今日の干潮は8時前なので家を6時に出発しました。 目指したのはKの磯。 7時半に到着してみると風が強い。 寒さ対策で上はTシャツを2枚重ねにし長ズボンの裾を膝まで捲って歩き始めました。 正面に下りて、まずは左の磯へ。 風の合間を見ながら覗いた潮溜まりではチョウさんは見られず、代わりにプールに取り残された30cmほどのメジナを網に入れただけでした。 これは外海に放して正面に戻りました。 大きな水路にニセカンラハギとナミチョウの大きくなったのを見ましたが採集は無理でした。 正面から右の磯には何も発見できず、オヤビッチャなどの魚も少なくなってきたようです。 さらに右の磯へ移動しましたが、途中、何気なく足を乗せた丸い岩の上で足を滑らせ物の見事に転倒。 折り悪く手にしていた一番太い網の柄が岩と背中の間に入ったため激痛。 右手の指は持っていた網の柄で挟み、左肘は受身(らしきもの)をとった時に岩に強打。 しばしの間、仰向けに空を見ながら呆然。 歩き始めてからも体のあちこちが痛み、「イテテ、イテテ」と言いながら歩く始末。 愛用してきたバケツの柄も壊れてしまいました。 これでは採集どころではなく、Kを引き上げました。 確か去年も一昨年も最後の採集で思い切りこけた様な・・・。
 帰り道に気力を奮い起こしてM湾にもよってみましたが、miuraさんが言っていたトゲは深すぎてだめでした。 9月から気になっていたニザダイあるいはハギ系の魚も深くてだめでした。 しばらく孝丸の船長さんと話をして引き上げました。 船長によると、M湾は一声掛けておけば潜って良いそうです。 ただしウエットスーツはだめだそうです。 この辺の兼ね合いが難しいかも・・・。

 今年の採集は全体的にはよくありませんでした。 メインのチョウさんはセグロやゴマといった三浦のレア物が見えず、トゲやナミも少なかった。 一陣は順調でしたが、第二陣が来なかったような。 ただし、フウライだけは数多くてトゲより多く見たような気がします。 今年の初物といえば、ナンヨウツバメウオ、イザリウオ、20cmオーバーのヨウジウオでした。 ツバメウオは水槽の中で掌大になっています。 また来年のシーズンまでしばし休憩です。 


迷って迷って (2003.09.06)

2003.09.06 イザリウオ Mにて
 またまたMへご出勤です。 いつもの時間にMに着いて岩場を歩きました。 到着と干潮がほぼ一致したためです。 いつもは行かないテトラポットをつたいながら少し沖まで出てみた結果はトゲチョウ1匹。 でも、何となく可能性有りそうな雰囲気のところでした。 適当に時間を潰して岸壁に戻りましたが、水面にゴミと油が漂っていつもの綺麗さがありません。 かろうじて、いつものメンバーを発見しましたが随分数が少ない感じです。 仕方なく湾口を見てみたところ、ソラスズメの群れとフウライ、ナミを発見。 その後も油が切れないかと岸壁をうろつきましたが、駄目でした。 そのうちに右手を切ってしまい、一気にやる気もなくし早めに引き上げました。
 画像のイザリウオですが、湾口を眺めているときに発見しました。 つれて帰ろうか、後が大変だから止めようかと随分迷ったのですが、初めての魚で写真も撮りたかったので、結局、連れ帰りました。 体に斑点があるのでベニイザリウオかなとも思いますが、生息深さが違いすぎるような気もします。 たぶん次回にはお帰りいただくことになると思います。  


強風注意 (2003.08.29)

2003.08.29 ソラスズメ Mにて
 休暇が取れたのでMの岸壁に出かけました。 前回に続いてナンヨウツバメウオとソラズズメダイを採りましたが、その後、岸壁用の網の首を水中に落としてしまいました。 何とか取ろうとしましたが水底に沈んだままになってしまいました。 幸先悪いと思いながらKに向かいました。 前もってetoさんと待ち合わせてあったのです。 磯に出てみるとなんと風が強いこと。 しかも時間が経つとともに強くなってきます。 潮溜まり覗き見派には最悪の条件です。 結局、トゲ、フウライ、ナミ、ニセカンランハギなどを見つけましたが、採るには及ばずで収穫無しでした。 とにかく風は駄目です。 水面に立つ漣のおかげで魚を追えないため、採ることができません。
 さて、岸壁用の網の首が無くなってしまいましたので、次回のために早速新しいものを用意しなければなりません。 シーズンのメインはこれからですから。


道具は手入れせねば! (2003.08.23)

2003.08.23 トゲ M岩場にて
 いつものM港に着いたのは7時15分頃。 さぞかし混んでいるかと思ったら、早い所為もあって他の車は疎らです。 早速、岸壁を覗くと、これは困りました。 干潮の時刻が近いために水面が随分下がっています。 網は伸びるのですが、普段出てこない岸壁の凸凹が出ていて網を伏せられそうにもありません。 魚も更に深く潜っているらしく、出てきていません。 仕方なく港の前面に広がる岩場を歩いてみました。 以前から気になっていた岩場です。 外界に通じる大きな水路にトゲチョウを見つけて採集。 さらに、フウライも見つけましたが、これは相手が上手。 暫く時間を潰して岸壁に戻ると水面も大分上がってきています。 あちらこちらにいるトゲ、フウライ、ナミなどを狙って網を出しました。 確かに巧く網を被せて魚が網の中に入っているのを確認し、それから網を揚げるのですが手元で見ると魚がいません。 何度やっても同じです。 why? じっと網を見ると、何のことは有りません。 網に穴が開いてます。 それも10cmもある大きな穴が3箇所。 これでは・・・。 
2003.08.23 ナンヨウツバメウオ M船着場にて
 マツダイでもいないかと水面に浮かんだ木屑を掬ったりしましたが、何も見つからず帰ることにしました。 家まで1時間強かかるため、船揚場でバケツの水を入れ替えました。 バケツを手に持って歩いているときは水を少なくして、帰りには水をいっぱいにして帰るのです。 船揚場の水際まで行ってバケツの蓋でゴミをよけながら水を汲み、バケツの水を入れ替えながら、フッと目の前50cmを見ると、半分に千切れた茶色の枯葉がフラリフラリと揺れていました。 ユラユラと漂いながら泳いでいるような・・・、ギロッと私を睨んだ・・・。 ナンヨウツバメウオです! 慌てて網を取って採集。 何せ水深10cmですから、思ったより早い動きをしましたが無事取り込めました。 しかし、見事に枯葉です。 感嘆いたしました!!。


毎年のことですが (2003.08.17)

2003.08.17 フウライ Mにて2003.08.17 トゲ Mにて
 「雨で降り込められて・・・」などと書いたら、どうしても海へ行きたくなってしまいました。 朝起きてみると、どんよりとした曇り空ではありましたが雨は降っていません。「ヨッシャー」気合一番いつものMに向け出発です。 渋滞も無くシスイと進んだYY道路ですが、途中で「雨のため交通止め!」 「本当かよオイ 向こうは土砂ぶりかぁー!?」 仕方なく一般道で着いたMは曇りながら雨の降る様子全く無し。 早速岸壁を覗き込むと、トゲ、ナミがいっぱい。 フウライが少し。 そのほかも小魚がいっぱい。 2時間ちょい岸壁をウロウロしてフウライとトゲを採集しました。 毎年のことではありますが、綺麗なものです。 特にこのサイズのフウライはオレンジ色の発色が見事ですね〜。 トゲを追っている最中に見慣れぬ模様の魚が出現しました。 黒い筋が>型に見えます。 旗を振るようにヒラヒラしているようにも見えます。 「オー、これはハタタテではないか! しかもミナミ・・・」 その時一瞬雲間から太陽の日差しがサッと射しました。 「なんじゃい、ナミチョウか」 前回も書いた黒いアイバンドが腹びれの黒ラインとつながって、>字に見えたのでした。 ムムッ。 
2003.08.17 イシガキダイ Mにて
 珍しくイシガキダイがいましたのでそれも採集して終了です。 もっと粘れば数は採れたかもしれませんが、魚はだんだんスレてくるし、腰も痛くなるはで終了しました。 前回の、ナミに加えてトゲ、フウライが採れましたので、後はチョウハンがレギュラーの残り、それとアケボノ。 レアものとしてセグロ、ゴマが採れれば今シーズン終了ですな〜。 個人的にアケボノは一度もmiuraで見たことが無いので見てみたい。  セグロ、ゴマは9月中旬以降かなー? ちょっとセグロの方が早い時期かな? 以上 (最後の一文はサービスですう)


ナミチョウ (2003.07.26)

2003.07.26 ナミチョウ Kにて 駐車場のおじさんは、今朝は特に多弁でした。 「電車が止まった」「雑草がまだ伸びる。8月には成長は止まる」「台風の所為でうねりが強い」etc,etc。
 7月末ですし、ここMにも遅いけれどもチョウが来ているころです。 左手に降りた正面の磯でチョウを見つけました。 最盛期にはいつもチョウがいる水路の奥のY字になった岩の下です。 近づいてきた野良猫にソーセージをあげながら、「長期戦にするか、短気をおこしてガバッといくか」を考えながら、小一時間後に採れたチョウはナミチョウでした。 最初目にした時に非常に黒っぽいチョウに見えたのは、腹びれから尾びれ、背びれまでを囲んだ黒い線のためでした。 ナミチョウのこのサイズはこの黒い線が目立つようです。 その後、ぐるっと磯を回りましたが、潮が思いの他早く満ちてきたので、他のチョウは見つけられませんでした。 右端の磯も期待していたのですが残念でした。 他に、オヤビッチャ、キヌバリ、カゴカキダイが見られました。     


キヌバリがいっぱい & (2003.06.14)

2003.6.14 キヌバリ 6月14日(土)は天気予報では梅雨の雨ということでしたが、朝、起きてみると雨は降っていなくて薄日が射しておりました。 それではと、何時ものMとKに様子を見に入ってまいりました。

 Mは流石に前日までの雨の所為で海水は若干濁っていましたが、それでも海タナゴやアミメハギ、メバルの赤ちゃんがたくさん泳いでいました。 南の魚はまだまだですが、今年もお世話になるとところです。 
 続いて向かったのはK。 ここもよく通わせてもらうところです。 正面の海は相変わらず水が綺麗で、岩についた海藻もだいぶ取れてきています。 歩き出す前に、バケツに腰を下ろして一服していると、目の前のプールにキヌバリが一匹。 ここでキヌバリを見るのは初めてのことです。 暫く目で追っていましたが、そのうち見えなくなってしまいました。 腰を上げて、左手に向かい少し歩くと、またキヌバリ。 今度は3匹。 周りを見ても他にはまだ目ぼしい魚は見えません。 キヌバリは水温の上昇に弱いので夏を越すことが難しい魚です。 でも・・・、2匹ゲット。 正面に戻ってから右手に歩き始めましたが、魚は見えません。 駐車場への上り坂のある小さな入り江にきました。 ここはちょっと珍しい海老なんかがいるところです。 そこで見つけたのがシイラの赤ちゃん。 ちょいとグロ。(失礼!) シイラはとても繊細なので水槽では飼えません。 暫く歩いた先ですぐさまリリース。 ここは先日etoさん親子と来た所です。 小さな水路のようなところを見ていると、いましたキヌバリ。 あちらこちらに2匹、3匹。 他にはくねくねギンポ。 ふにゃふにゃフグの子。 何気なくキヌバリを採って終了。 シーズンでだしはこんなものでしょう。 帰り際、駐車場のおじさんにまたキャベツを2個もらって帰路につきました。  2003.6.14 腫れ12003.6.14 腫れ2

 ところで、左のキッタナイ2枚の画像ですが、これは私の太い足です。 左が左足、右が右足であります。 ここ2〜3年、海から帰ると何時もこのように、毒虫にでも刺されたかのような腫れが出てしまいます。 左の画像の腫れの大きさは一番長いところで3cm位。 右の画像でちょうど10円玉くらいです。 真ん中に水泡ができ、その周りを赤黒い腫れが2重3重に囲みます。 非常に痒く、かつ熱を持っています。 腫れの盛りあがりも相当のものです。 海にいるときには全く気がつかないのですが、帰って半日もしないうちにこうなります。 ブヨにでも射されたのか、他の虫に刺されたのか、それとも海水アレルギーなのか、本人には全く原因が分かりません。 とりあえず抗ヒスタミン軟膏を塗ってバンドエイドで抑えます。 1ケ月程度で直りますが、これが実にいやなもので海へ行く気力を萎えさせます。 皆さんの中にこの腫れの原因に心当たりがある人はいますでしょうか。 ご存知の方はぜひ教えてくださいませ。 (おかしな写真をお見せして申し訳有りませんでした。)   


2003年 スタートです〜 (2003.05.03)

M
K etoさんが写ってる  今年初めての採集に行ってまいりました。 場所はお馴染みのMとKです。 Mでは「キヌバリ」と「チャガラ」の群れを見ましたが、帰港する漁船の関係で採集することはできませんでした。 今年も多分何度も来るところですから、きちんとご挨拶という事で、清酒一升を水面に向かってドバドバと降り注いで今年の豊漁を祈願しました。 ホントかいな!?
 小一時間も居て、次に向かったのはこれもお馴染みKです。 角の商店で朝兼昼食を仕入れ、畑の細い道を入るといつもの駐車場です。 駐車場のおじさんは健在でした。 オジサン「アッッ、昼頃が大潮で・・・。でも、ちょっと風が強いよ」 私「ども〜、今年もよろしく〜。 エーッと今年も500円でいいんですか〜?」 オジサン「アッ、ソソ。 500円。 キャベツが山ほどあるんだは。持ってく〜。凄いんだは・・・。」 私「ジャァ、帰りにでも・・・。」 半年振りの会話は弾みますな・・・。 磯に下りて暫くするとetoさん親子がやってきました。「どもども、半年振りですね・・・。」 ソッ、皆さん半年振りです。 その後、午後一時過ぎまで、三人で磯歩きをしましたが、まだまだ綺麗な魚は着ていません。 etoさんの息子さんが学校の卒論に使いたいというキヌバリを三人して集中的に探し、6匹ほど採集しました。 そのほか、etoさんはxxxぎんぽの大小とウミウシを、私はカジカらしい小魚と全く正体不明のえびを数種、わけの分からん生き物を一匹採集して終了しました。 3時間ほどはかかりましたか。 「また、ご一緒しましょう」とetoさんと約束して、駐車場を出ようとしたら オジサンが 「いくつ持ってく。2〜3個で良いか。 アイヨ、これ」といって渡してくれたキャベツを車に積んで 「それじゃ、今年もよろしく」 と、また挨拶をした私に 「日本海を低気圧が通ると風が強いんだよな〜」 とオジサンは挨拶を返してくれました。 今年もいい採集シーズンになりそうです。