私情最大の心残り (2001.12.27)

  ここ数年、採集のオフを迎えると何かしらその年の心残りを感じますが、今年の心残りはいつもに増して大きいのもであります。 今日はその話を・・・・。

 10月6日からの3連休の予定は、土曜日午前中は通院、それから午後帰省。 一泊して日曜日の午前中に帰宅し、月曜日は完全休養日とする。 (これぢゃ、海へ行く時間が無いではないか!!)
 こんな中でも何とか時間を見つけるのがテクニックですからして、土曜日の通院時間前にM湾へ行くことにしました。 磯を歩く時間はありませんし、潮がひく日でもありません。 M湾に着いて、早速岸壁を一回り。 ウ〜ム、チョウさんは見えないな〜。 大分寒くなったからもう時期外れかな〜。 半分諦めかけながらブラブラと堤防の突端まで行くと、なにやら白いものが水中でヒラヒラと動くのが見えました。チョウです。 間違い無し!! が、しかし、これは何チョウだろうか・・・。 始めて見るチョウです。 白いチョウといえば、トゲもフウライも白いんですが、これらはそれより下半身の黄色や赤が目立ちます。 でも、今見ているチョウは全身真っ白に見えます。 これはトゲやフウライではありません。 で、とっさに思いついた名前が 「ゴマチョウチョウウオ」でした。 実物、しかも幼魚は見たことありませんが、図鑑などで見た感じがそっくりです。 慌てて網を取りに車へ向かいましたが、経験上、チョウは遠くへは行かないことが分かってますので、水中を覗きながらの戻りです。 そして来るときには気づかなかったフウライも発見しました。 明らかに先ほどのチョウとは色合いが違います。 益々ゴマチョウとの感じが強くなりました。 少し長めの網を手に戻ってくると、相変わらず白いチョウは水面下50cm位のところをひらひらと泳いでいます。 手持ちの網で十分にとどく深さですし、岸壁は貝殻も付いておらず、まずは絶対に間違いの状況であります。 ところが実際にやってみると、思うと行うは大違い。 彼の白いチョウはひらひらと舞いながらも、最後に網を被せる時にになるとスルット網をスリ抜けます。 岸に座り込んだり腹ばいになったりしながら頑張ったのですがどうしても採れません。  ふと気が付いて時計を見ると病院へ行き時間が迫ってます。 焦りも加わってチョウは深みへ逃亡(と言っても上から見えるところなんですが) 。 終にタイムアップを迎えました。 未練タラタラでゴマチョウに背を向け、腹立ち紛れにフウライを採集して家路に就きました。 言い訳はすまい。 ヘタはヘタなのであリます。 が〜しかし、完全休養日にするつもりでいた月曜日に再戦を決心しました。 もし月曜日にまだいたら決戦第二ラウンドです。

 期待と不安を半々に持ちながら月曜日にM湾に再び行ってまいりました。  ゴマチョウはいませんでした。(T_T)  あれだけ奇麗な目立つ体色ですから、ほかの採集家の手に落ちたのか、はたまたどこか別のところへ流れ去ったのか。 今となっては後の祭りには違いありません。  小一時間、岸壁から水面を眺めて諦めました。  なんと今でもあの姿が瞼に裏に浮かびます。  悔しいィ〜! もう少し時間をかけることが出来れば・・・。 来年こそはやってやる。         


今年も終わりました (2001.11.25)

 ポカポカ三連休の締めは、やはり磯でしょう。 最後の最後まで引き伸ばした最終採集も今日をビシッと決めて終了しましょう。 この二日の陽気に誘われてフラフラ磯へ出てくるお魚さんもきっといる筈です。 いつもの磯は風も無く、天気も上上で期待も少し出てきましたが、覗いた磯は海草の新緑が青々しています。 いつものプールの岩の上にも海草がびっしりとつき始めていました。 ということは、磯はすっかり冬模様ということです。 アメフラシやナマコ、ヤツデヒトデが目立つようでは魚はいません。 結局、見つけた魚はギンユゴイとチャガラくらいでした。 残念ながら、こちらの意思とは無関係に季節は巡っていったということでしょう。 チョット変わったエビを数匹採集し、岩のりに足を滑らせて思い切りこけたのを最後に今年の採集は終了であります。また、来年に期待しましょう。 


プロバイダー乗換え企画 記念の魚採集 (2001.10.27)

 耳鼻科の待合室で「おいしんぼ」を読みながら順番待ちをしているところにmiuraさんからの電話が入りました。 「今日は来てないの〜?」「今病院なんで終わったら行くつもりですヨ」「こちらは東風が止んだみたいよ。私は事務所にいるから」「了解、何か取れたら連絡します」東風が止んだということはKの磯で魚を探すことができるということです。 潮は引きませんが、それなりに何か見つかるはずであります。 
 耳鼻科から直行したのは、最初はM湾でした。 風も無く日差しも出ています。 10月末とは思えないほどでしたが、魚は全然見つかりません。 一往復しただけで諦めました。 この湾は魚が見えなくなるのが早いのか知らん・・・。 初めての場所なので昨年と比較できませんから良く分かりません。 続いて行ったのはお馴染みのKであります。 寒くなってきているので、かえって潮が引かない今日のような方がいいかもなどと考えておりました。 確かに潮は引いておりませんでしたし、風もありませんでした。 予定とおりです。 ただ予定外だったのは波が高すぎて潮溜まりを覗くことができなかったことなのです。 まるで台風の余波ででもあるかように波が高い。 波がドドンパと磯に打ち寄せるため、潮溜まりに近づくことができないのです。 ヘタに近づくと波に囲まれて帰って来れなくなりそうです。 「コリャだめだわ〜」 いつもは飛び越えてわたる水路も波が来て渡れません。 ナント、見た魚はギンユゴイのみでありました。 そこですら油断すると波が打ち寄せてきて、膝下がビショビショになってしまうほどです。 仕方なく普段なら見ない、波のこない潮溜まりを覗いておりました。 流石に死水のような潮溜まりですからアゴハゼすらいません。 「帰るっきゃないか」と考えておりますと、目の前をスウーッと魚の影が・・・。 黒い体で、鼻筋に白っぽい線が・・・。 「キンチャクダイの幼魚だッ・・・」とは流石に思いませんでしたが、ちょいと珍しいオシロイハギでした。     オシロイハギ 01.10.27フウライ 01.10.14  体のぐるりを白い線が囲っていて、鼻筋に白い白粉を引いたようです。 その線の一部が枝分かれして両目を横切っています。 プロバイダー乗換え記念としてはチョウが欲しかったのですが、オシロイハギで我慢いたしましょう。

 しかし、etoさん、miuraさん、このままシーズン終了でいいのでしょうか。 どうも今ひとつ中途半端なような気がしてすっきりしません。

 (注)オシロイハギはあくまでも仮名でして、本名はわかりません。 アミメハギの個性派版かも・・・。(^^)


そろそろかなァ〜 (2001.10.14)

アカヤガラ 01.10.14フウライ 01.10.14 この週末は大潮で干潮が午前中になりました。 私のような潮溜まり派にとっては絶好の潮加減であります。 あれやこれやと捕らぬ狸の皮算用をしながら向かった先は今シーズン後半にすっかりお気に入りの場所になったM湾であります。 行きだしてから短いのですが、チョウチョウウオの姿を良く見かけることができました。 さて今日はと覗いてみると、水位が低いのに意外と濁りが強いようです。 これだけ引いていれば水底が見えるはずなのに見えません。 その上結構風があってサザナミも立っています。 結局小1時間岸壁を見て回りましたがチョウは見つけることができませんでした。 画像の左側のアカヤガラ(たぶん)の子供だけ採集できました。 (右側の画像は先週M湾で採ったフウライです)  その後、K湾にも行ってみましたが、チョウの姿はやはりありませんでした。 太陽の位置が大分低くなってきてますので、岸壁の影が水面に落ち、上から覗き込むのはこれからは難しいかもしれません。 ここでmiuraさんにtelしましたが、miuraさんはMパーク下で潜るとのことでした。 
 私の方はおなじみのKへ向かいました。 駐車場を見るとetoさんの車がおいてありました。 その脇に自分の車を止めて早速磯へ降り、潮溜まりを見始めました。 しかし、採集しようと思える魚は見つかりません。 ウロウロしているうちにetoさんの姿が見えました。 etoさんは反対側から見てきたとのことです。 でも、さすがのetoさんも反対側の磯は東風をまともに受けるので、ソラスズメ以外は見つけられけられなかったそうです。 二人でついたり離れたりしながら正面の磯に戻ってきたところで、小さな潮溜まりに、これまた小さなトゲチョウがいるのを発見。 etoさんに小さな網を借りて暫く粘ってみましたが、結局おちょくられただけ。 この潮溜まりでチョウを逃がすのは二度目です。(進歩が無いな〜) etoさんが一足先に帰った後、左側の磯も見てみようかと思いましたが、etoさんが見つけられなかった磯を私が見てもチョウが見つかる可能性はゼロということで、etoさんの30分あとに私も帰ることを決めました。 
 帰り道を運転しながら、今年もそろそろお仕舞いかなとの気がしてきました。 意外といろいろな魚を見られたような気もしますが、何となく魚の姿が見られなくなるのが早いような気がします。 後1度くらいでしょうか、磯の出るのは。 夜になってmiuraさんへtelしてみると、Mパーク下も潮がよくなかったようです。 それでもヨウジウオやソメワケヤッコが採れたそうです。(ソメワケヤッコってこのへんで採れるんだ!知らなかった) 潜る人の採集はもう暫く続きますね。

★☆★☆★ 訂正とお詫び ★☆★☆★
 上記にあります「ソメワケヤッコ」は「ホンソメワケベラノ」の誤りでした。関係者の皆様に多大なご迷惑と混乱を招いたことを深く謝罪し訂正させていただきます。


中年三人、秋の岸壁採集 (2001.09.24)

トゲチョウとフウライ 01.09.24アオサハギ 01.09.24 まるで冬になったかのようなここ二三日の冷え込みではありましたが、私目はその寒さをものともせずM湾に向かっておりました。 今日はetoさんとmiuraさんとの合同採集日なのです。 待合わせの時間は8時ですが、私は若干早めに着くように家を出ております。 M湾に着いて軽く岸壁を見ていると湾を見下ろす橋の上からmiuraさんの声が聞こえました。 手を振って答えると、miuraさんの後ろにetoさんの車も見えます。 私がハオコゼや磯スズメダイを海に戻している間に全員集合です。 三人一緒に集まるのは初めてですね。 M湾は透明度が良かったのですが魚は見えずお喋りをしただけでM港へ向かいます。 ここは初めてのところですが、やはり魚は見えず、代わりに(某kazuさんが好きな)ウミシダを初めて見ました。 私が行くところには全然いないのですが、何故かこの港ではあちらこちらに見られました。 ここでも結局魚は見られなかったので次にK港に向かいました。 ここも初めての場所ですが、etoさんとmiuraさんは98年の豊漁年に大分通ったところだそうです。 とり合えず岸壁を見始めますが、透明度は今一で風も少しあります。 そんな中で、私がフウライを見つけました。 少し大きなサイズです。 早速長網を出しますが、少し深いし見えにくいので採集できません。 とり合えず目星を付けておいて他を見回りますが、直ぐには見つかりません。 ここもあまり魚がいないかと思ったところ、miuraさんがチョウハンを発見。 これも少し深い。 続いてetoさんがツノダシを発見。 それぞれ深い所にいて簡単には採集できそうにありません。 これからは長期戦の構えです。 最初に採集できたのはフウライで、採集したのはmiuraさん。 お見事です。 次に狙ったのはチョウハンですが、これは相当粘った挙句、採集できず。 とにかく深くて1分見えると2分見えなくなることの繰り返しでついに諦めました。 ツノダシも随分粘ったのですが、これは排水溝の真下でかつ岸壁が奥に縊れている所に逃げ込むため、これも採集できずでした。 綺麗に伸びた旗(背びれ)のみが印象的でありました。 ツノダシを狙っていると突如ハタタテが登場。 これは走る走る、横ッ走り。 追いきれず・・・。 そんなこんなしている間に私はアオサハギを採集。 ピンクの綺麗な肌色をしてますし、何となく顔がないているように見えます。 岸壁を見始めて3〜4時間たったでしょうか、流石に三人とも疲れが出てきたのでお開きにしようとしていたところ、etoさんが豆トゲを発見(etoさんの眼力って・・・)。 で、miuraさんが採集。 これで終了です。 その後はmiuraさんの職場へお邪魔してお昼を食べながら一頻り話をして解散しました。
 上の左画像がフウライとトゲチョウです。 トゲが一円玉サイズ、フウライは大分大きいですね。 右の画像がアオサハギです。         


二日間の採集 (2001.09.16)

トゲチョウ 01.09.16ハオコゼ 01.09.16 今シーズンは私事都合で週末が制限されていることもあり、ゆっくり一日かけて磯を回ることはできない状況です。 昨日も3時間ほど磯の早歩きをしましたが、今日は子供の運動会で海へは出かけられません。 が、しかし、昨日の海で心残りを作ってしまいました。 昨日の帰り際、M湾の岸壁を見てきたのですが、そこにトゲチョウが着いているのを発見したのです。 前週同所でmiuraさんに採ってもらったトゲより二回りほど大きなものです。 何とか採集と思いましたが、岸壁採集はヘタのヘタ。 結局、時間制限もあり採れませんでした。 これがとても心残りだったのです。 今日の運動会は9時からなので8時には家にいる必要があります。 ということは逆に考えると、海までの往復時間と採集時間を考慮すると、5時に家を出れば、往復に二時間、採集1時間で8時には帰ってこられる・・・。 これで決定。 中年にはちょいと強行スケジュールですが頑張ろうか・・・。
 予定通りM湾に着いたのは小雨模様の6時かっきり。 傘を差しながら岸壁を覗き込んで寝ぼけ眼のトゲチョウを発見しましたが、場所が良くありません。 岸から吊るされた大きなプラボックスのロープと岸壁の間です。 網を被せるにはロープが邪魔になります。 何とかロープから離れないかとコソコソしているうちに、網に気がついたトゲチョウはあっという間に深みに潜り見えなくなってしまいました。 こうなると暫くは出てきませんので、岸壁を一周してみましたが、他に採集できそうな魚は見えません。 仕方なく傘を差しながらバケツに座り込んで再びトゲチョウが出てくるのをひたすら待ちます。 待つこと45分。 出ました、トゲチョウが。 深みからゆっくり揚がってきて、プラボックスの真上に来ました。 このボックスの中には溢れんばかりにカラス貝が着いていて、このままではやはり網は使えそうにありません。 時間的にもラストチャンスです。 即断して、左手でボックスを吊るしたロープをつかみゆっくりと引き上げていきました。 トゲを入れたまま引き上げられそうな気がしたのです。 トゲチョウもゆっくりあがってきます。 水面からボックスの縁が出ると、中の海水がボックスのスリットから流れ出したので、これを右手の網で受けるようにしました。 ボックスを岸壁に引き上げ中を確認しましたがトゲチョウは居ません。 右手の網の中にも居ません。 また逃げられました。 上から覗くとトゲチョウは深みにも逃げずに今まであったボックスを探すように、その場所辺りをウロウロしています。 良い隠れ場所が急になくなって慌てているようです。 右手に持っていた網を両手に持ち直し、ゆっくりトゲチョウの方へ移動させます。 よほど狼狽していたのかトゲチョウは横にも走りませんし、深場へも潜りません。 そのまま網を被せました。 そのままの状態で網を覗き込むと確かにトゲチョウは網で囲まれていて、今しも横の隙間に走ろうとしています。 慌てて力をいれて隙間を塞ぎますが、ここで直ぐに網を上げると、できた隙間からトゲチョウは必ず逃げてしまいます。 何度も苦い経験をしていますので、暫しこのまま我慢です。 暫くすると行き場の無くなったトゲチョウは仕方なく10cmほど岸壁から離れました。 それを逃さず網を岸壁につけたまま一気に引き上げました。 確かに入っているはずと思ってはいますが、実際に網の中を見るまではドキドキです。 居ました、トゲチョウが。 ジャスト50分掛かりました。  採集したトゲチョウは五百円玉サイズでしょうか。 先日採集した下の画像トゲチョウと比べると、頭部と体の大きさのバランスがより取れているのが分かると思います。 早速トゲチョウを車に乗せ家路に着きました。 家に着いたのが8時丁度、運動会へ向かう息子とすれ違う時間でした。 二日間に渡った採集終了です。 (上の右側の画像はそのとき偶然に入ってしまった5cmのハオコゼです。 毒棘が気になりましたが、胸鰭の赤が気に入って連れてきてしまいました。 でも、次回にはお帰りいただく予定です。) 
 


 さて、長々と書いてみましたが如何でしょうかM半島M湾での、たった一匹のトゲチョウ採集に二日かけたお話は。 おりしも syunさんのoff会がB半島で開かれて、採集の楽しみを経験された方々が沢山いらっしゃると思います。 これから本腰を入れようと思った方も沢山いらっしゃるでしょう。 こんな風な採集もあるんですよ という紹介のつもりで詳しく書いてみました。 二日で一匹のトゲチョウ! それじゃつまらないでしょう?・・・ いえいえ、そんなことありません という答えはご理解いただけますね。       


M岸壁のトゲ (2001.09.0x)

フウライ 01.09.01フウライ 01.09.01 今回もMの岸壁に行ってきました。 またしてもmiuraさんと一緒であります。 狙いは前回採れなかったツノダシとセグロらしきチョウであります。 私目は前回より一回り大きな岸壁用の網を持ち、miuraさんは潜水用具一式を携えておりました。 携帯で話をしながら、まずはKで待合わせとしましたが、Kは波が荒く全く見えないと先着したmiuraさんからの連絡があり、直接Mへ向かいました。 Mについてみると風は殆ど無く波立ってもいません。 でも、港の岸壁を歩いて外海の見えるところまでくると、その外海の波の高さにビックリ・・・。湾内も穏やかに見えますが、大分透明度は低いようです。
 流石に水面上からは魚は見えず、miuraさんが水中へ、バシャバシャ。 期待していたツノダシは姿が消えていました。 何処かへ移ったのか、誰かに採集されたのか? それでも写真のトゲチョウを見つけたmiuraさんが軽々と採集してくれました。 一円玉サイズのトゲチョウです。 その他にヤガラの子供も捕まえましたが、育てられないのでリリースしました。 前回セグロかと思ったチョウはアケボノのようでした。 ヨウジウオも消えていて、結局トゲチョウのみで終了しました。 他に二箇所の岸壁を見てみましたが、魚は見当たらず今日は終了としました。 さてトゲチョウですが、前回のフウライ同様に、餌を食べてくれるかが問題ですね。    


久々の海 (2001.09.01)

 今日、9月1日久しぶりに海に行くことができました。 最初に行ったのはいつものK。 潮も良く内心期待していったのですが、磯は風が強く、プールの表面に漣が立ってしまって覗き込み派には厳しい状況でした。 駐車場右手から降りて左に回っていきます。 これはいつもの回り方と逆方向。 こちら側はあまり期待していないところですが、風が少し弱いところでナミチョウの姿が見られました。 採集はせずにそのまま中心より左の方へ進みます。 こちらが期待している方向ですが、こちらは風がビュービュー。とてもプールを覗けません。 予定外です!。 
ニザダ系 01.09.01
早めに切り上げようかと戻ってくると、「こんにちは〜」と声が掛かりました。 見ると、miuraさんが登場です。 今日は何処か出会いましょうとの約束をしていたので、Kまで来てくれたのです。 miuraさんは潜り派ですから、磯場はあまり来たことがありません。 いろいろ案内らしきことをしながら一緒に歩いて先ほど見つけたナミチョウを見てもらったりしました。 (実は採集しようとしたのですが旨くいきませんでした(^^; ) 
「Mの岸壁に行きませんか」とのmiuraさんの言葉がありましたのでそちらに行くことにしました。 ただその前に「もうひとつ気になるプールがあるんですよね」と言うことで付き合ってもらいました。 そのプールで採集できたのが左のニザダイ系の魚(約3cm)です。 実は前回来た時に別のプールで採集しようとして取れなかった魚でしたので、今回はどうしても採りたかったのです。 オヤビッチャやカゴカキダイに混ざって泳いでいましたが、上から見ると黒い体に尾の付け根の白いラインが良く目立ちます。 水槽に入れてみると全身ほぼ真っ黒(他の魚への警戒色かもしれません)で尾ひれが付け根から最後まで真っ白です。 背びれと腹びれの第一条が少し伸びていて、その先端の針の先ほどのところが白いようです。 図鑑にでも名前ははっきりしません。 etoさんのHPに出ていると思います。
フウライ 01.09.01フウライ 01.09.01
 その後向かったMはKから車で10分も掛からないところです。 以前から一度は行ってみたいと思っていたので早速miuraさんと向かいました。 miuraさんはそこの岸壁にフウライとツノダシを確認しているとのことでした。 Mでは風も殆ど無く暖かくいいところでした。 早速二人で岸壁を覗き込むと、ツノダシがいました。 相当大きな感じがします。 所謂手のひら大。 二人で長い網を使って「入った」と二回ほど思ったのですが、結局深場へ逃れられてしまいました。 (ウ〜ム、惜しい!!) もう片方のフウライは採集することができました。 一円玉サイズでしょうか。
 それにしてもこのMは面白い。 船着場のカドでmiuraさんと立ち話の私は、miuraさんと目線を合わせず船着場前の海をチラチラ。 チョウチョウウオが目に入っているのです。 「miuraさん、あれ」 チョウであることを十分確認して指差すと、「エッ、あれはセグロじゃないの」とmiuraさん。 そうなんです、私にもセグロに見えてしょうがなかったんです。 房総じゃあるまいし。 でもセグロに見える。 見た魚としては、この他にヨウジウオ(リングがついていたのでオイランヨウジ!?)、ナミチョウなどなど。 そして最後は画像のソラスズメです。 まだまだ、地元も捨てたものではありませんね。 また、楽しみが増えました。    


待ってたチョウサン (2001.08.05)


チョウハン 01.08.05 チョウハン 01.08.05 今日はsyunさんはoff会、miuraさんは仕事、etoさんは連絡つかず。 一人で行ってみるしかないね! てな訳で、6時15分我が家を出発。 目指すのは散々迷った挙句 Kに決定。 駐車場のおじさんは覚えていてくれて車が変わったのにも気が付いてくれました。 なんとなく出だし好調。 雨も上がって、磯に降りて右側から採集開始。 何もいない!! ただひとつ、白くて赤くてグラディエーションのあの魚はなんだったんだろう。 行き帰り小一時間も粘ったけれど結局網に入れることはできなかった。 次回こそは。
 3時間たって元の場所へ戻ったときにはバケツの中は イソハゼ、キヌバリ、イソソズメダイ のみ。疲れた割には一般的な魚ばかり。 干潮まで後1時間ばかり。気を取り直して、左側の磯へ向かう。 こちら側の潮溜りは明らかにいる魚が違います。 ギンユゴイ、オヤビッチャ、カゴカキダイの数がとても多くなります。 それと同じく網を持って歩いている人の数も多くなります。 こりゃ〜出遅れたかな〜と思いつつ、あちこちの潮溜りをチェックしていきます。 汚水溜りのようなところ、緑の海草がしっかり生えているところ。 ある潮溜り、家庭用の浴槽二つ分位で深さも腰のあたり。 汚くも綺麗でもない水。 ここはオヤビッチャとカゴカキダイが随分多いな〜。 眺めること10分。 何も見つけられません。 他に移ろうかと考えたとき、etoさんがよく言っている 「オヤビッチャとチョウはよく一緒にいる」 とのお言葉を思い出し、さらに5分監視。 潮溜まりの一番深いところに漬物石くらいの大きさの石が2個ありましたが、それを何気なく見ていると デ、デ、デター。 チョウであります。 丁度左の画像のようにこちらを見上げるように・・・。 アミ、アミ、アミ・・・、長いと短いのが一本ずつ、長いのをもう一本。 アッ、離れたところに置いて来てしまってる・・・ ・・・ (本当は実況したいのですがしつこいので省略)
 体調1cmのナミチョウ(たぶん)です。 今年初めてのご対面、かつ一人で採集は3年ぶりです。 この後、miuraさんの勤め先まで押しかけて、事の顛末をひとくさり。 声が上ずってしまいました。 グフッ、フフフ・・・。
    


一時(いっとき)の磯 (2001.06.16)


カレイ 01.06.16 カゴカキ 01.06.16

不明のエビ 01.06.16  ここの処、私事が忙しくなり毎週末はゆっくり家に居られない状況になっています。 この16日の土曜日も家族を連れて往復400km車で移動する用事が有りました。 流石に疲れた帰り道、W高速を走っているとH空港傍に「T公園」の案内板が見えました。 「syunさんがカレイ採りを企画した干潟だな〜。あれにも行けなかったな・・・。」 などと考えながら、無事家に到着いたしました。
 そんな中、日曜日に半日だけ時間ができました。前日のドライブの疲れも有りゆっくり休みたかったのも本音ですが、この半日以外は全く予定が立たない状態なので出かけてみることにしました。 行き先は何時ものA。 朝7時に磯に着いていつものコースをぶらぶらと歩きました。 磯の魚は随分数が増えたようですが、南の魚は見当たりませんでした。 「etoさんならきっとチョウを見つけ出すだろな〜。」 結局、2時間ほど歩いて採集したのはチビカゴカキとカレイ。カレイは参加できなかった「カレイ採りoff」の代わり、カゴカキは私にとっての春告魚と言うところでしょうか。 その他には名前不明の海老を連れて帰りました。 この正体不明の海老は何でしょう? 分かっていれば正体不明ではありませんね。 僅か2時間の磯。11時には家に戻りつきました。文字通り「一刻」の磯行きでありました。
 実はサヨリの子供も連れて帰ったのですが、輸送に耐えられませんでした。 折角、「ヨシナガサヨリ」なんて名前付けて大事にしようと思っていたのに・・・。ウン?この話も誰かのコピーでしたっけ?  


ウエット着たけれど (2001.06.06)


ウエット 01.06.06「今日(6月3日)はどうしようかなァ〜」 私目は布団の上で思案中でありました。予定では、今日のこの時間にはとっくに磯へ向かっているはずでしたが、7時を廻っても私目は布団の上で思案中なのです。 昨夜、珍しく寝付きが悪く、3時ごろやっと寝付くことができましたが明らかに寝不足状態です。「寝不足での運転、寝不足での磯歩き」余り良いことはなさそうですが、今月は予定が色々有って次週に延ばすと海へ行けなくなるかも知れません。結局、1時間半後れで家を出ました。安全運転・・・。
 YY道路にのった頃にmiuraさんからの電話。「今日は海に来る〜。エッ寝不足でダメ? エッ、なんだ来てるの!ondさんがウエット用意しているからネ。M駅のコンビニで待ち合わせネ・・・」「ウ〜ム、ウエットか。肥満、近眼+老眼、寝不足、カナヅチ・・・。」 三人で向かったのはK湾。有名なAパークの、湾を挟んだ反対側です。急な崖の小道を降りると小さな入り江と防波堤が有りました。ここで着替え。ondさんがわざわざ持ってきてくれたウエットはLサイズ。 わたしゃ、3Lサイズ・・・。 それでも何とか上下を着込んで、次は足袋と頭巾(?)、錘と足鰭、手袋、水中眼鏡。 この中で自前は水中眼鏡のみです。ヨタヨタと歩く私はウエットの注意事項を説明してくれたお二人について水中へ・・・。 「オオッ、水が冷たくない」 ウエイトの調整やら水中眼鏡の調整やらをバタバタとして(もらって)、ふと水中を除くと何10匹ものチャガラの群れ。 「オオッ、いるいる・・・、こんなチャガラの群れを見るのは初めてだわサ」 それにつけても目が悪いのは困り者です。ぼんやりしか見えません。 「swdさんの立っている足の間にサンゴイソギンチャクがいるよ」とのmiuraさんの声で覗いてみると確かにサンゴイソギンチャクが足の間に・・・。 お二人が私に見せたかったのはもう少し沖の(と言っても、ほんの20M先)サンゴ畑なのです。 何とかついて行こうとしましたが、ここで私目の体調に異常が・・・。 心臓が止まった・・・のではありませんが、足が攣りそう。少し気分も悪くなってきて・・・。 (たぶん、最初のことでの緊張にウエット等の圧迫感が重なったためだと思いますが。) 先に一人で戻らせてもらいました。(軟弱で申し訳ありません) 浅場を覗きながら戻りましたが、ベラなどの魚やアヤニシキ(幼)のブルーがとても綺麗でした。
 というわけで私の最初のウエット体験は30分もしないでもう終了してしまいました。 イソギンチャク畑はお二人が撮ったデジカメの画像で見せてもらいました。 ウエットを私が続けるためには、サイズの合ったスーツを買う、ウエットを着ての水中での動作の練習、そして何よりも目を何とかしないといけないようです。 kazuさんのように使い捨てコンタクトとか。 それにしてもウエットを着ても沈む私っていったい何?!
 画像はondさんが撮ってくれたmiuraさん(手前)と私(目線入り)です。   


五月初採集 (2001.05.28)

 いよいよ2001年採集が始まりました。今日は本気で採集するつもりです。リキ入ってます。しかもメンバーにはetoさん、出張明けのmiuraさん、そしてondさんと豪華絢爛な中年四人組です(失礼!)。 当日の集合はお馴染みのA。最初についたのは私目であります。「ウ〜ム、天気もイマイチ、風邪もつおい。マッ、関係ないか」。 うろうろと磯を歩いて皆様の集合を待ちます。昨年早くにナミチョウを採集した場所ですナ。やがてetoさん登場。ホニャホニャと話をしていると、今日はetoさん「どうしてもチョウに会うんだ」との意気込みを感じます。タジタジ。 そしてmiuraさんとondさんも登場。miuraさんは何時ものとおりニッコニコ。ondさんは二度目のご対面。銀髪にグラサンが相変わらず決まっております。さて、こちらのお二人はウエット派です。 「まだ寒いにゃ」 等とおっしゃる二人に 「早く入ったら」 と誘い水。 もうすでに水に入っているのを知っているんだから。 結局、お二人は同じAの磯の、何時も潜る場所へ向かいました。その後、etoさんと二人で少し磯を見ましたが、めぼしい魚が見えないためにこちらも隣の入り江に移動しました。ここからゆっくりと魚を探しながら試験場の方へ歩いていきましたが、結局プールには魚はいませんでした。風に吹かれてやや気力が無くなった頃にmiuraさんとondさんが潜っている場所に到着。ondさんも寒そう。やがて戻ったmiuraさんの採集箱にはキヌバリとちょっと変わったクラゲがいました。お二人の話によると、サンゴイソギンチャクの群落を見つけたとのことで、指差した場所は本当に直ぐそこ。オカッパリと潜る人の違いです。さて、キヌバリとクラゲを頂いて (直ぐ貰ってしまう) 私は一足先に家路に。魚は捕れなかったけれど楽しい半日でありました。 


思い出話 (2001.01.30)

 採集を始めた年、98年は今想うと魚が沢山やってきた年でした。僅か1,2ヶ月の間にトゲチョウやフウライなどが初心者の私にも採集できましたから。 その98年の10月中頃だったと思います。私は一人でいつものMの磯に来ていました。 正確に言うと、そこは磯で有名なのではなく海水浴場として有名な所です。 夏のシーズンには海水浴客で大変賑わう海岸ですが、流石に10月となると海水浴客の姿はほんの少ししか見えませんでした。 海岸に林立していた海の家もすっかりたたまれ跡形もありません。何故、そんな海岸にやって来たのかというと、海岸の両外れに小さな岩場があるからです。 駐車場から直ぐの砂浜に降りて、向かって右側(北側or西側)に暫く歩くと目的の岩場が見えてきました。 その岩場の更に一番外れに目的の場所がありました。そこは大潮のときだけに区切られる浅いプールが有るのです。 普段は全くプールの面影を見せませんが、大潮の時、しかも潮高がマイナス位の時にのみ、プールの様相を表す所です。 (単に、海底に窪みがあるだけの所と言った方が正解かも(^^; ) そこはよくソラスズメが群れていた所なのです。 ソラスズメは採集を始めた頃に一度は夢中になる奇麗な空色をしたスズメダイの仲間です。私も例に漏れず、これを採集したくてここへやって来たのです。
 目的の岩場の前に着くと、持って来たバケツを降ろし、中に入っていたシュノーケルと水中眼鏡を持ち、 Tシャツに海パンでジャブジャブと海の中へ進み出しました。 10月ともなると流石に水も冷たくなっていましたが、ソラスズメ取りたさに構わずに進んでいきました。 水が膝く位になった所で顔を上げて前を見ると目的のプールはまだまだ先です。そこで再び歩き始めようとした時に、 ふと誰かに見られているような変な気がしました。周りには誰もいません。気のせいかと思って、何気なく足元を見ると、私を覗いていたものが分かりました。 小さな魚です。足元の水中の岩の上にちょこんと乗って、水中からじっと私を見ていました。大きな黒い目、尖って突き出た吻、 そして何より特徴的で目立つ白地に赤の格子模様の入った魚。クダゴンベです(当時は名前の知りませんでしたが)。 そのクダゴンベが岩の上で胸鰭で体を支え、じっと私を見ていたのです。透明な水の中ではその模様がはっきり見えます。 暫く二人で見合っていましたが、「よくわからん魚だけど捕まえてみるか」と思って、足を少し動かしたとたん、彼はぱっと姿を隠してしまいました。 「目立つ模様だから見つかるかな」と少し目で探したのですが、見つかりませんでした。 それよりソラスズメのいる場所へいく方が気になって早々にその場を離れたのです。
 これが最初で最後(今のところ)のクダゴンベとのご対面です。後々サカナ図鑑など見るようになってクダゴンベという名前も知りました。 生息地域などの解説を読むとMで見つけたことは「案外珍しいことだったのかな〜」等とも思いましたが、その場はソラスズメの方が大事だったのです。 以来、クダゴンベの姿を見たことはありませんが、何とかもう一度お会いしたいものです。
 ところで、その時ソラスズメは採れたかって、いえいえ目差した窪みにはソラスズメはいませんでした。その日は結局ボウズでした。(^^)